世界の知的財産権発展に中国の力を貢献

人民網日本語版 2020年12月11日14:07

世界知的所有権機関(WIPO)が7日発表した年次報告書「世界知的所有権指標」(WIPI)によると、2019年に中国国家知識産権局が受理した特許出願件数は140万件に達し、引き続き世界最多となった。これは2位の国の2倍以上だ。報告書は、中国が知的財産権の質的向上を誘導すべく力を入れていることにも注目した。これは中国のイノベーションにおける強大な実力と潜在力を明確に示すものであり、中国が知的財産権保護の取り組みを非常に重視していることの表れでもある。(人民日報コラム「和音」掲載)

「知的財産権保護の取り組みは国家ガバナンスのシステムと能力の現代化、質の高い発展、国民生活の幸福、国の対外開放の大局、国家安全保障に関わる」。習近平総書記は先日行った知的財産権保護の取り組みの強化に関する中共中央政治局の第25回集団学習で、知的財産権保護の取り組みの重要性を改めて強調した。

長年の努力を経て、中国は知的財産権保護の取り組みにおいて歴史的成果を収め、名実共に知的財産権大国となった。2019年の中国の有効特許件数は186万2000件に達し、1万人あたり13.3件となった。特許協力条約を通じた特許出願件数は5万9000件と世界首位に躍り出た。今年1~10月の特許出願件数は123万2000件と前年同期比11.2%増加。特許協力条約の国際特許出願受理件数は5万5000件と前年同期比23.5%増加し、いずれも新型コロナウイルスのパンデミックという逆風の中で増加を実現した。「中国が特許出願件数で世界首位にまで上昇したのは、科学技術革新と知的財産権保護を推進してきた結果だ」と、ベルギー・ブリュッセルに本部のある中国EUデジタル協会のLuigi Gambardella会長は指摘する。

イノベーションは発展を先導する最大の原動力であり、知的財産権を保護することがイノベーションを保護することになる。2019年度WIPIは「世界のイノベーション活動の発展における一つの大きな趨勢は、地域的に中国を含む5か国の大都市の特定地区への集中が進んでいることだ」と指摘。2020年度WIPIは、中国がイノベーション力で世界第14位、中等所得エコノミーで首位となったことを示した。中国は近く新発展段階に入り、知的財産権保護の取り組みを一層強化し、イノベーションの活力を一層引き出して、新発展理念の貫徹、新発展構造の構築、質の高い発展の推進を力強く保障する。

中国は終始、人類運命共同体の理念を堅持し、開放・包摂、均衡・普遍的恩恵の原則を堅持し、WIPOの枠組みでの世界知的財産権ガバナンスに深く参加し、知的財産権及び国際貿易や国際投資といった関係する国際規則・基準の整備を後押しし、世界知的財産権ガバナンス体制のより公正で合理的な方向への発展を後押しする。すでに中国は主要な知的財産権国際条約のほぼすべてに加盟し、80余りの国や国際組織または地域組織と協力関係を構築している。

中国は知的財産権導入大国から知的財産権創造大国へと転換しつつあり、知的財産権の取り組みを数量の追求から質の向上へと転換しつつある。中国は世界の科学技術革新の重要なパワーとして、各国と共に引き続き科学技術革新・協力を強化し、世界知的財産権ガバナンスに積極的に参加し、世界の知的財産権の均衡的で包摂的かつ持続可能な発展に一層貢献をすることを望んでいる。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年12月11日

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