習近平国家主席が仏独首脳とビデオサミット

人民網日本語版 2021年04月17日15:33

4月16日午後、習近平国家主席は北京で、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相と中仏独首脳ビデオサミットを行なった。(撮影・李学仁)

習近平国家主席は16日午後に北京で、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相と中仏独首脳ビデオサミットを行なった。3ヶ国の首脳は気候変動対応での協力、中国・欧州関係、新型コロナウイルス感染症対策での協力、重大な国際問題・地域問題について、踏み込んだ意見交換を行なった。新華社が伝えた。

習主席は、「私はこれまでずっと人類運命共同体の構築を主張し、気候変動対応でフランス、ドイツと協力を強化したいと考えてきた。私は中国が2030年までに二酸化(CO2)炭素排出のピークアウトを実現し、2060年までにカーボンニュートラルを実現すると宣言する。これは中国が世界最大の発展途上国として、世界で最大級の炭素排出強度の減少幅を達成し、世界の歴史の中で最短の時間で炭素排出ピークアウトからカーボンニュートラルへの到達を実現させることを意味する。中国は言えば必ず実行し、実行すれば必ず成果を得る。中国は炭素排出ピークアウトとカーボンニュートラルを生態文明建設の全体的計画の中に組み入れ、グリーン・低炭素の循環型経済の発展を全面的に推進する。発達したエコノミーが汚染物質排出削減の行動への努力で手本になり、気候資金の出資の約束を率先的に果たし、発展途上国の気候変動対応のために技術や能力建設などの方面で十分な支援を提供してくれることを願う」と強調した。

4月16日午後、習近平国家主席は北京で、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相と中仏独首脳ビデオサミットを行なった。(撮影・李学仁)

習主席は、「現在、感染症がなお世界中に蔓延し、世界経済の回復は極めて困難になっている。中欧関係は新たな発展のチャンスに直面し、またさまざまな挑戦にも直面している。中国は仏独企業を含む外資系企業のために公平で公正で非差別的なビジネス環境を創出していく。欧州もこのような積極的な態度で中国企業に対応し、中国側とともにグリーン、デジタル分野のパートナー関係や、感染症対策などの分野での協力を強化することを願う。中国は『ワクチン民族主義』に反対し、免疫の溝を人為的に作り出すことに反対し、仏独を含む国際社会と共に、発展途上国が速やかにワクチンを獲得できるよう支持・支援したい。中国は国際オリンピック委員会(IOC)と協力して、五輪・パラリンピックに参加しようとする選手にワクチンを提供したい」と指摘した。

マクロン氏は、「フランスは中国が2060年までにカーボンニュートラルを実現すると宣言したことを歓迎する。フランスは中国とともに、フランス・中国間、及び欧州・中国間の経済関係がさらに発展するよう後押しする」と述べた。

メルケル氏は、「独仏中の3ヶ国が気候変動対応の協力を強化することは非常に重要だ。中国が他国に先駆けて経済成長を回復したことは世界にとってよいニュースだ。ドイツは中国とともに互恵の経済貿易協力を深化させ、デジタル経済、サイバーセキュリティなどの問題でコミュニケーションを強化し、各国の企業を平等に扱い、貿易障壁を回避したい。双方が共に努力して、『欧州・中国投資協定』ができるだけ早く批准され発効するよう推進したい」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年4月17日

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