中国人民対外友好協会会長、「民間外交の強みを発揮し、中日韓の互恵・ウィンウィンを促進」

 2021年04月26日16:46

4月25日、中日韓の協力と発展に関するイベントの開幕式が済南市で開催(撮影・袁蒙)

中国人民対外友好協会と山東省人民政府の共催する中日韓の協力と発展に関するイベントの開幕式が25日に済南市で行われた。中日韓の友好関係者、経済・貿易団体関係者が一堂に会し、中日韓の関係発展と地方交流・協力について踏み込んだ議論を行った。

山東省は日韓両国と距離的に近く、孔子と孟子を輩出した儒家文化の発祥地でもある。中国人民対外友好協会の林松添会長は取材に対し、「中日韓3ヶ国は地理的に近く、文化的に通じ合ううえ、儒家文化を共に尊崇している。さらに山東省は日韓の対中投資にとって重要な地であり、両国との間に緊密な協力と活発な経済・貿易関係がある。現在山東省には日韓の企業が6000社近くあり、投資金額は300億ドル(1ドルは約107.7円)以上に達する。また、山東省と日韓両国には47組の友好都市がある」と指摘。

そして、「山東省には中日韓3ヶ国共通の精神文化のきずなだけでなく、経済貿易分野の堅固な協力基盤もあり、運命を共にし、共同発展する3ヶ国の緊密な関係を最も体現できる」とした。

4月25日、取材に応じる中国人民対外友好協会の林松添会長(撮影・袁蒙)

中日韓3ヶ国は極めて密接な関係にあるが、政治・経済・歴史問題及び国民間の相互認識などの面で時に摩擦を抱えている。これについて、林氏は、「隣人間には誤解や溝が生じることもある。重要なのは『君子は和して同ぜず』の思想を堅持し、互いの差異を寛容に受け止め、猜疑心ではなく相互信頼を抱き、対立するのではなく協力し合うことだ」と指摘。「民間友好は国家関係の重要な根幹であり、力の源泉だ。中日韓3ヶ国の関係の良し悪しは、人々が決めるべきことだ」とした。

また、今回のイベントについて、民間外交の強みを発揮し、3ヶ国間の経済貿易協力と地方・人的交流の場を設け、互恵・ウィンウィンを促進するものだと説明。「今回の大会によって、私は日韓企業の山東省さらには中国全体での大きな発展の成果を深く感じた。また、団結と協力、共同発展に尽力する3ヶ国各界の心の声と訴えも理解した」と述べた。

林氏はさらに、「今回のイベントと交流を通じて、3ヶ国の人々、特に企業、地方政府、各界の識者が共通のチャンスを大切にし、アジアの団結・安定と発展・繁栄を断固として守ることを期待する」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年4月26日

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