「ワシントンは中国と勝ち目のない試合をしている」に外交部がコメント

 2021年05月12日15:39

外交部(外務省)の華春瑩報道官は11日の定例記者会見で、元米国防次官補の発表した文章「ワシントンは中国と勝ち目のない試合をしている」について質問に答えた。

【記者】元米国防次官補でベテラン外交官のチャス・フリーマン氏(中国語名・傅立民)は東アジアフォーラムで、「ワシントンは中国と勝ち目のない試合をしている」と題する文章を発表。「米国は『最大限の圧力』をエスカレートさせ続けることで中国を弱体化させ、封じ込めようとしている。米国の軍用機や軍艦はいつも威圧的に中国国境を巡回しているが、中国の艦艇や航空機は米国の海岸には出現していない。中国周辺の随所には米軍基地があるが、米国の周辺地域に中国の基地はない。対抗を堅持するのならば、米国は自らが孤立を深めていることに気づくだろう。協力こそが素晴らしい将来へと通じるのであり、対抗ではない」と指摘した。これについて中国側としてコメントは。

【華報道官】非常に優れた内容だ。フリーマン氏の指摘した基本的事実を我々は皆確かな事だと知っているが、米側の一部は故意に注意を払わず、あるいは無視している。要するに中国は脅威ではなく、米国こそが脅威なのだ。米国はここしばらく、特に前政権以降、八方手を尽くし、全力を尽くし、手段を選ばずに、中国に対して武力による威嚇、政治的孤立化、経済制裁、技術封鎖を行っている。さらに中国の香港地区、台湾地区、新疆など国内問題に干渉し、脅したりすかしたりして他国と「反中小集団」を形成している。彼らのこのような手法は合法的でなく不道徳でもあり、最終的に損なわれるのは米国及び米国民の利益だ。

中国は一貫して戦略ビジョンを全世界に公開し、透明にしている。我々が米国を超えることを目標としたことはない。我々の目標はたゆまず自らを向上させ、自らを超え、より良い中国となり、自国民の暮らしをより良くしていくことだ。また、中国の発展は世界の平和的発展への貢献の度合いを高めている。世界の二大エコノミーである中米の利益は高度に融合しており、我々は互恵・ウィンウィンの協力を主張している。もし競争せねばならないというのなら、中国側も回避はしない。だが競争は公平で公正なものであるべきで、市場法則を遵守するべきだ。「足をかけてつまづかせ」、他国の正常で正当な発展の権利を強権によって剥奪するといった方法であるべきではない。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年5月12日

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