王毅国務委員兼外交部長(外相)は29日、G20外相会合に北京でテレビ会議の形式で出席した。新華社が伝えた。
王部長は「現在もなお、新型コロナウイルス感染症のパンデミックは厳しい状況にあり、各国の経済回復状況は国によって非常に異なる。G20はパートナーシップを発揚し、5つの面で努力する必要がある」として、以下を挙げた。
(1)団結・協力を堅持し、世界の新型コロナとの闘いにおいて指導力を発揮する。中国はすでに100ヶ国近くにワクチン4億5000万回分以上を提供した。
(2)多国間主義を堅持し、国際秩序安定のために結束力を増す。多国間主義は見掛け倒しのスローガンではないし、ましてや一方的行為を取り繕うものであってはならない。
(3)開放的融合を堅持して、世界経済の回復に推進力を与える。
(4)包摂的共有を堅持して、持続可能な発展の行動力を高める。
(5)問題指向を堅持し、グローバル・ガバナンス体制の突発的事態などへの対処能力を高める。
また王部長は、「中国共産党は間もなく創立100周年を迎える。過去100年間、中国共産党は中国国民全体を団結させ、率いて、中国の国情に合い、人民大衆からも広範に支持される中国の特色ある社会主義の道を切り開き、自国民に幸福をもたらすだけでなく、世界に恩恵を及ぼしてきた。中国はG20構成国と共に、ローマサミットが成果を収める後押しをし、手を携えて人類運命共同体を構築することを望んでいる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年6月30日