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この9つの質問に米国は回答できるのか? (3)

人民網日本語版 2021年07月28日09:24

(7)米国はなぜウイルス研究者に箝口令を敷いたのか?

2020年2月、ホワイトハウスは政府高官及び科学者に対して、新型コロナについて公に発言する前に副大統領府の承認を得るよう要求した。同年3月、CDCは「データが不正確」であることを理由に、検査人数、感染者数など重要データの発表を停止した。米国の中国系医師・朱海倫氏は新型コロナについて警告を発したため、米当局に発言を禁じられた。カリフォルニア州のウイルス学専門家、クリスチャン・アンダーソン氏は新型コロナウイルスの起源を分析したために、ツイッターアカウントの閉鎖を余儀なくされた。感染拡大が始まって以来、繰り返し科学的な新型コロナ対策の知識を公にシェアし、米政治屋の非常識な主張に反論してきた感染症専門家のアンソニー・ファウチ氏は、ホワイトハウスのSNSアカウントから「解雇する」と脅され、度々叩かれた。言論の自由を標榜する米国が、なぜウイルス研究者に箝口令を敷く必要があるのか?一体何が公になることを恐れているのか?

(8)世界の科学界によるウイルス起源解明の研究成果を、米国はなぜ何度も軽視するのか?

今年3月、世界保健機関(WHO)の公表した新型コロナウイルスの世界的な起源解明研究(中国部分)の合同調査報告書は、新型コロナウイルスが研究所から流出した「可能性は極めて低い」(Extremely Unlikely)ことを明確に示した。7月5日には、世界的に著名な医学者24人が「ランセット」で、「現時点で新型コロナウイルス『中国研究所流出説』を支持する科学的証拠はなく、最近の査読付き研究は新型コロナウイルスが自然界で進化したものであることを強く示している」とした。そして7月7日、米英豪などの科学者はZenodoに発表した論文で、「現時点では新型コロナの早期症例と武漢ウイルス研究所とのいかなる結びつきを示す証拠もない」と指摘した。こうした中、米国はなぜ頑なに「ウイルスは中国の研究所由来」と宣伝し、「ウイルス起源解明の第2段階調査」を要求するのか?ウイルスの起源解明を政治化しているのは一体誰なのか?

世界的に著名な医学専門家24人の「ランセット」への共同寄稿(「ランセット」ウェブサイトより)

(9)米国はなぜ新型コロナウイルス起源の「追加調査」を情報機関に行わせるのか?

今年5月、ホワイトハウスは米情報機関に新型コロナウイルスの起源について「追加調査」を行い、90日以内に調査結果を提出するよう指示した。ニューヨーク・タイムズによると、ポンペオ前国務長官、ポッティンガー前大統領副補佐官(国家安全保障担当)はかつてCIA、国家安全保障局(NSA)、国防情報局(DIA)に、「新型コロナウイルスが中国の研究所由来である証拠」を探るよう繰り返し圧力をかけた。先日、米ハドソン研究所のスタッフは、1000万~1500万ドルの報酬で武漢ウイルス研究所のスタッフに「真実を語る」よう仕向けることを提案した。米国がウイルス起源解明の科学性、厳粛性を全く顧みず、あろうことか情報機関に介入・主導させるのはなぜなのか?そのような「調査報告書」は、たとえ発表されても、どれほどの信頼性があるのか?(編集NA)

「人民網日本語版」2021年7月28日

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