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【2021年を振り返る】中国外交の5つの「新」を読み解く

人民網日本語版 2021年12月27日16:03

百年間なかった大きな変動と新型コロナウイルスのパンデミックが重なった2021年、大国間では複雑で熾烈なせめぎ合いが行われ、周辺の安全保障情勢は日増しに複雑化し、中国は多重の試練に直面した。中国は広範で踏み込んだ外交的実践を通じて、5つの面で正しい道を守りながら革新を図り、大国としての風格と責任感を示した。中国新聞網が伝えた。

■世界の新型コロナ対策を支援し、新たなエネルギーを注入

3200億枚以上のマスク、56億人分の検査試薬、37陣の医療専門家チーム。2021年、新中国の歴史において最大規模のグローバルな人道支援活動を通じて、中国は世界の新型コロナとの闘いに絶え間なくエネルギーを送り続けた。年末までに中国は計100ヶ国余りに計20億回分の新型コロナウイルスワクチンを提供・寄贈し、30ヶ国の首脳が相次いで接種を受けた。

■大国間外交を展開し、新たなモデルを模索

この一年、中国は積極的かつ柔軟に大国間外交の新たなパラダイムを模索した。中露は善隣友好条約調印20周年を迎え、さらに関係が深まった。この一年、中米関係は激しく競合するものとなった。米国が協力より競争という戦略志向を堅持した結果、中米関係は矛を交えながら紆余曲折を経た。習近平国家主席はバイデン大統領と意思疎通を重ね、「溝を管理・コントロールし、誤った判断を減らし、平等・互恵と平和共存を図る」という、新時代の中米間の付き合いの枠組み的原則を定めた。

■周辺及び地域との関係を深め、新たな段階へ

中国とASEANの対話関係構築から2021年で30年になる。双方関係を包括的な戦略的パートナーシップに格上げし、「黄金の10年」から「ダイヤモンドの10年」へと向かった。2022年には10年間交渉を重ねた地域包括的経済連携協定(RCEP)が発効し、両者間の自由貿易圏は「バージョン3.0」にアップグレードされる見通しだ。 また、上海協力機構(SCO)は創設20周年を迎え、陣容をさらに拡大。イランの正式加盟手続きに入り、サウジアラビア、エジプト、カタールを対話パートナーとして受け入れた。

■真の多国間主義を実行し、新たな局面を開拓

今年、習主席は真の多国間主義を実行する必要性を繰り返し強調した。「国連は大国クラブではなく、金持ちクラブでもない」と王毅国務委員兼外交部長(外相)が述べたように、中国は国連における合法的議席回復後の50年間、発展途上国のために義を重んじて正論を述べ、大国と小国の平等な扱いを堅持し、多国間主義と国連中心の国際秩序体制を揺るぎなく擁護してきた。中国と国交を結んだ国はすでに181ヶ国に上る。最も新しく国交を樹立したのは、台湾地区と「断交」したニカラグアだ。

■グローバル・ガバナンスに積極的に関与し、新しい力を貢献

この一年、生物多様性条約締約国会議が雲南省で開催され、中国は人間と自然の調和ある共生を提唱し、資金を拠出して昆明生物多様性基金を創設した。またグラスゴーでは、米国と共に気候変動対策を強化する共同宣言を発表した。経済的には、中国は感染状況を抑え込むことで、積極的に企業活動を再開して、世界経済の回復に重要な貢献を果たした。中国のWTO加盟から20年。ボアオからダボスまで、そして中国国際サービス貿易交易会から中国国際輸入博覧会まで、高水準の対外開放の拡大という中国の決意は固く、揺るぎない。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年12月27日

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