在米国中国大使館は米東部時間18日夜、北京冬季五輪に関するプレス・ブリーフィングをオンラインで開催した。井泉駐米公使と北京冬季五輪組織委員会対外連絡部の楊舒副部長が挨拶を述べたほか、冬季五輪組織委員会技術部の喩紅部長、発着センターの周玲副センター長も出席し、記者の質問に答えた。
ブリーフィングにはAP通信、ロイター通信、ウォール・ストリート・ジャーナル、ワシントン・ポスト、米PBS、米CBS、英BBCなど各国のメディア20社余りの記者が参加し、北京冬季五輪の準備状況、防疫措置、開閉会式、データ・セキュリティ、ネットの活用、中米の冬季スポーツ交流、スポーツの政治化への反対などについて質問した。
井公使は挨拶で、「北京冬季五輪のスローガン『共に未来へ』は、我々には発展と進歩、平和と団結、協力とウィンウィンが必要であることを意味している。中国と米国はオリンピック大国であり、スポーツは中米関係において他をもって代え難い歴史的役割を果たしてきた。スポーツ競技・交流は、中国と米国がイデオロギーや社会体制の違いを乗り越えて共に歩んできた歴史の証人であり、中米は相互尊重と公平な競争の中で共に卓越と共同進歩を追求することができるという示唆も含んでいる」と指摘。
「習近平国家主席は、中国は誠意をもって世界に素晴らしいオリンピック大会を届けると繰り返し強調してきた。北京冬季五輪は必ず素晴らしく、非凡な大会となるだろう。また、北京冬季五輪は中国の旧正月とちょうど重なっており、それは厳しい冬が間もなく過ぎ去ることを意味する。私は全ての人々に調和と温もりを感じてもらい、パンデミックや意見の相違という暗い雰囲気の中でずっと欝々していた人々に対し、明るく、開放的な、団結のパワーを示すことを心から望んでいる」と述べた。
楊副部長は挨拶で、「過去6年余り、北京冬季五輪組織委員会は『グリーン、インクルーシブ、オープン、クリーン』という大会開催理念を全面的に実行に移し、『シンプル、セーフティ、ワンダフル』という大会開催上の要請に従い、各準備任務を着実に進めてきた。各競技の準備はすでに整っており、施設とインフラの建設においては目玉を際立たせ、大会運営・支援能力を全面的に高めた。心を込めたきめ細やかなサービス体制で対応し、科学的で効果的な新型コロナ対策も打ち出している」と説明。
「我々は冬季五輪開催を契機に、『3億人の冬季スポーツ参加につなげる』というビジョンを実現し、冬季スポーツ産業の発展を強く促進し、冬季五輪と都市の発展を緊密に融合させ、地元の人々に幸福をもたらす。これは北京冬季五輪が世界の冬季スポーツとオリンピック・ムーブメントに残す最も重要なレガシーの一つだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年1月20日