羽生結弦選手。撮影・新華社記者曹燦
今月10日、2022北京冬季五輪フィギュアスケートの男子フリーが北京ゾーンの首都体育館で行われた。冬季五輪2連覇を成し遂げている羽生結弦選手は、ショートプログラム(SP)では序盤のミスが響いて8位と出遅れ、フリーでは188.06点をあげた。
羽生選手の演技が終わると、中国中央テレビ局(CCTV)の女性アナウンサー・解説者の陳瀅さんは、自分の実力を出し切って、最高に美しい滑りを披露しようと懸命に励んだ彼の姿に気持ちを高ぶらせ、SPで出遅れた時点で、羽生選手の五輪3連覇という偉業達成はすでに非常に厳しかったことを踏まえ、「天意は神のみぞ知る。たとえ頂点に立てなかったとしても、あなたは歴史を刻んだのだから、成功も失敗も笑顔で見届けるべき」と美しい詩的な言葉でその健闘をたたえた。
これまでも、CCTVの解説者は羽生選手の演技を何度も美しい言葉で称賛してきた。中国のネットユーザーからは、「羽生選手の名前を聞くたびに、CCTVの美しい解説が頭に浮かぶ。本当に素晴らしい解説で、中華の言語文化の魅力を感じることができる」と絶賛の声が寄せられている。
今回、羽生選手がミスをしたSPの演技終了後にも、「彼はまるでダイヤモンドがはめ込まれた宝剣のようで、どこに隠したとしても、そのまばゆい輝きを遮ってしまうことはできない」と表現していた。
また過去にも以下のような美しい解説がされてきた。
「桃の花のように美しいあなたに出会えたことで、暖かさに満ち溢れた春を迎えることができる。羽生選手が最も美しい時に、彼に出会うことができた私達はとても幸せだ。時は流れても私たちの深い思いは裏切られはしない。誰もがいずれ老いていくが、羽生選手の姿は永遠に私たちの記憶の中に留まっていることだろう」。
「彼は全ての動き、全ての試合に全力を尽くす選手。演技が終わる前の姿を見て、私は桜を思い浮かべた。桜の花は咲く前に、散る覚悟をするからだ」。
「玉のように美しい面立ちと、松のようにすらりとした立ち姿、飛ぶ姿は白鳥のように優雅で、滑る姿は自由に泳ぎまわる龍のようだ。彼を見て、『運命は勇者に嵐には逆らえないと囁いた。勇者は囁き返した。私こそが嵐だと』という言葉を思い出した。羽生選手は、鞭を打たれなくても、自ら踏み出していく選手。彼が今日成し遂げた偉業は、ここにいる全ての人がスタンディングオベーションを贈るに値する」。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年2月11日