中国・カナダ外相会談、王毅部長「カナダは問題を直視し、中国と向き合って進むべき」

人民網日本語版 2022年04月06日14:56

王毅国務委員兼外交部長(外相)は5日、 カナダのジョリー外相と電話会談を行った。

王部長は「中国・カナダ両国民は長年友好的に付き合っており、カナダは西側で最も早く中華人民共和国と国交を樹立した国の1つだ。だが近年、孟晩舟事件のために両国関係の発展が深刻に損なわれている。これは我々が望んでいなかったことだ。中国は常に戦略的・長期的視点でカナダとの関係を受け止め、取り扱ってきた。両国関係の現状は双方にとって利益にならない。カナダ側は問題を直視し、中国側と向き合って進むべきだ」と述べ、次の必要性を指摘した。

(1)中国を積極的かつ客観的に受け止め、穏健で実務的な対中政策を遂行する。中国・カナダ間には歴史的なもめ事も、現実的な利害衝突もない。カナダ側が互恵・ウィンウィンという目標に基づき、相互信頼の増進、二国間関係の促進に資する事をより行うことを望む。

(2)互いの核心的利益を尊重し、中国・カナダ関係に新たな障害を設けない。「一つの中国」原則は両国関係の政治的な基礎だ。台湾地区問題をうまく扱わなければ、両国関係は根本的に損なわれる。カナダ側が中国の核心的利益に関わる問題において、正しい姿勢と立場を取ることを望む。

(3)自主独立を堅持し、不必要な外的妨害を排除する。カナダが中国と共に外的妨害を排除し、困難を克服して、二国間関係の健全で安定した持続可能な発展を実現することを望む。

ジョリー外相は「カナダは中国の主権と制度、中国国民が自主独立的に行った選択を尊重し、中国の発展、特に貧困脱却における多大な成果を積極的に評価している。このところ、カナダと中国の関係は困難な段階にあり、カナダは中国側と胸襟を開いて接し、尊重し合い、前向きな精神で、両国関係を正常な軌道へと徐々に戻し、より強靭な二国間関係を構築することを望んでいる」とした。

両氏はウクライナ問題についても意見交換。王部長は「中国側の立場については、すでに習近平国家主席が全面的かつ権威ある説明を行った。中国は各方面に対して、冷静かつ理性的に考え、平和を実現するチャンスを作り出し、交渉の展望を切り開くよう呼びかける。目下、交渉は曲折と困難に直面しているが、交渉を継続しさえすれば、停戦の可能性があり、平和への希望が持てる。中国は引き続き客観的かつ公正な立場で、そのために建設的役割を果たしていく」と述べた。ジョリー外相は、中国側と意思疎通を継続する意向を表明した。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年4月6日 

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