上海新国際博覧センターW2に設置された「方艙医院(臨時医療施設)」で、上海市を支援する湖北省医療チームが「医学補習」チームを立ち上げ、業務の合間に子供たちの宿題の指導を行っている。人民網が報じた。
華中科技大学附属同済病院の上海支援医療チームのメンバー・周瑩さんや董水林さん、蒋玲さんは業務の引き継ぎを終えた後、担当するC1エリアとC2エリアに来て、子供たちに当日のオンライン授業の状況を聞いた上で、宿題の個別指導を行っている。周瑩さんは、「中学の教師である夫から、教え方をいろいろ学んだ。それに、親戚の子供に勉強を教えることもよくあるので、基本的なスキルはあると思う。ちょうどそれを使って、施設でもちゃんと勉強が続けられるよう、子供たちのサポートをしている」と話す。
子供たちが描いた絵(写真提供・華中科技大学附属同済病院)。
病床1320床が設置されているW2臨時医療施設では、同済病院を筆頭とする湖北省の19病院の医師からなる医療チームが今月6日午後から活動している。施設内には現時点で児童347人が入院しており、そのうちのほとんどが学齢期の児童となっている。医療チームは修士号や博士号を取得しているメンバーが多いというメリットを生かして、「医学補習」チームを立ち上げ、業務の合間に、学齢期の児童を対象に、オフラインで宿題の指導をしたり、子供たちがオンライン授業をきちんと受けて勉強したり、絵を描いたり、習字の練習をしたりできるようサポートしている。そしてこうしたアットホームな「方艙小学校」で、小学生一人ひとりが個別で指導を受けることができるようになっている。
「医学補習」チームは、臨時医療施設内で学齢期の児童の宿題の指導を行うほか、これから「医学補習大講堂」シリーズカリキュラムを開設して、子供の目の保護や口腔ケア、身長、栄養といった児童の健康的な成長をめぐる親たちの関心事に関する医学的知識を紹介していく計画だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年4月13日