中国船舶集団傘下の江南造船が建造した9万9000立方メートルとタンク容量が世界最大の超大型エタン輸送船「PACIFIC INEOS GRENADIER」が16日、引き渡しされた。同船は江南造船が4月23日より徐々に操業再開をしてから初めて引き渡しされた船であり、今年3月の感染症発生以降に上海市長興鎮から引き渡しされた初めての船でもある。人民網が伝えた。
同船の全長は230.0メートル、型幅は36.6メートル、型深さは22.5メートル。江南「Panda(パンダ)」シリーズで、液化エタンの長距離輸送に用いられる。同船は4つの独自の知的財産権を持つB型液体貨物タンクと2基のデッキタンクを搭載し、最大タンクの容量は9万9000立方メートル、タンク容量が世界最大の超大型エタン輸送船で、ヒューストン船舶航路メインスケール包絡線の制限下の最大の載貨容積に合致する。エタンを燃料にできるデュアルフューエルエンジンと車軸発電機を搭載しており、最も厳しい排出基準を満たす上、最良の経済性を誇る。
同船はアメリカ船級協会(ABS)と中国船級社から認証を受けており、最新の国際ばら積み液化ガスルールや国際海事機関、アメリカ沿岸警備隊などの関連国際ルールの要求を満たす。
同船はABSが発給する防疫マークを取得した世界初の民間商船でもある。その強化版衛生防疫隔離システムは新型コロナウイルスを含む感染症の感染リスクを効果的に遮断・抑制し、船舶の感染対策能力を強化できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年5月17日