中国商用飛機 (Comac)が間もなく中国東方航空に引き渡しを予定している中国初の国産大型旅客機「C919」の試験飛行が5月14日、無事成功した。3時間2分の飛行において、テストパイロットやテストエンジニアが協力して試験飛行の任務を予定通り行い、飛行状態や飛行機の性能が良好であることが確認された。試験飛行結果の証明取得や引き渡しの準備作業が現在、秩序に基づき進められているという。 中国新聞網が伝えた。
2019年より、6機のC919の試験飛行が、上海市や陝西省西安市閻良区、山東省東営市、江西省南昌市といった地域で行われ、地上での一連のテストなども展開された。そして、2020年11月、C919は型式検査承認(TIA)を取得し、中国民用航空局が検証する試験飛行の段階に入っていた。
中国東方航空は5月10日夜、私募プランを発表し、航空機38機の購入や流動資金補充のために150億元(1元は約19円)以内の資金調達を行う計画だ。航空機導入計画のうち、中国国産航空機の割合が高く、Comac のARJ21-700とC919が28機となっている。C919シリーズは中国が独自に研究開発し、独自の知的財産権を所有する大型ジェット旅客機。中国東方航空は、C919の導入を決めた最初の航空会社で、2021年3月1日に上海でComacと購入契約に署名した。第一陣となる5機のC919が導入されると、上海を主な拠点として、C919を世界で初めて運用する航空会社になる。また、1機当たりの価格は6億5300万元であることも初めて公表された。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年5月16日