インド・ムンバイの「Observer Research Foundation」(ORF)のKulkarni元会長はこのほど新華社の取材を受け、「BRICSの枠組みは発展途上国が懸念と意向を表明するプラットフォームとなった。この枠組みが平和と発展のために、さらに大きな役割を果たすことを期待する」と述べた。新華社が伝えた。
Kulkarni氏は今年のBRICS首脳会議について、「今年の多国間関係・連動における重要な会議だ。会議がBRICSの未来に焦点を合わせ、BRICSの枠組みがさらに大きな役割を果たす方法を議論することを期待する」と表明。
「BRICSの枠組みの発足以来、構成5ヶ国の首脳は定期的に会談し、各国及び世界が関心を共有する問題について意見を交換してきた。絶えず変化する国際環境の中、一部の新興国や発展途上国はその経済的、政治的重要性が日増しに高まっており、地域と世界の平和事業への貢献におけるそれらの国々の潜在力は軽視できなくなっている。こうした国々を『BRICSプラス』に組み入れることで、このプラットフォームはさらに新興国と発展途上国を代表するものとなるだろう」とした。
また「現代においては、単独行動ではなく、集団行動を取ることで初めて、各国がさらに発展することができる。中国の打ち出したグローバル発展イニシアティブとグローバル安全保障イニシアティブは全人類の未来に着眼しており、国際社会にとって大いに益するところがある」と指摘した。
Kulkarni氏の見解では、新型コロナウイルスのパンデミックと百年間なかった大きな変動が重なり合い、国際構造が変化を加速している現在、世界経済の回復は任重くして道遠しだ。こうした中、新興国と発展途上国の代表として、BRICSは積極的に行動し、世界の経済情勢を安定させ、世界経済の回復を加速し、国際政治の舞台でも公平な発展が再び議題に上るよう働きかけるべきだ。
Kulkarni氏は「パンデミックは各国社会の正常な生活を深刻かつ長期的に損なった。パンデミックは、世界的危機には世界が協力して対処しなければならないことを人々に告げている。BRICSと他の新興国が連携して行動することは、世界経済の回復促進に寄与する。各国は、地政学的衝突などの議題についても対話と協力を強化するべきだ」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年6月17日