ペロシ米下院議長の中国台湾地区への訪問について、全国人民代表大会(全人代)常務委員会の報道官は2日、全人代常務委員会を代表して談話を発表した。
報道官は「ペロシ下院議長は中国側の厳正な申し入れと断固たる反対を顧みず、中国の台湾地区を訪問した。この行動は『一つの中国』原則と中米間の3つの共同コミュニケの規定に深刻に違反し、中国の主権と領土的一体性を深刻に損ない、中米関係の政治的な基礎を深刻に壊し、『台湾独立』分裂勢力に深刻に誤ったシグナルを送った。全人代はこれに断固反対し、強く非難する」と述べました。
報道官はまた、「世界には一つの中国しかなく、台湾地区は中国の領土の不可分の一部であり、中華人民共和国政府は中国を代表する唯一の合法的な政府である。『一つの中国』原則は中米の外交関係樹立の前提であり、中米関係の政治的な基礎でもある。米国は台湾問題において、中国側に対して厳粛な約束をしたが、行動の上では米国と中国台湾地区の実質的な関係と公式の往来を強化し続け、『台湾独立』分裂勢力を支持し、『台湾を利用した中国牽制』ことを企み、台湾海峡の平和と安定を深刻に損なった。中国政府と人民は自らの主権、安全、発展の利益を守るために、断固たる強力な措置をとり続けていく」と強調した。
報道官はさらに、「台湾問題は中国の主権と領土的一体性に関わるものであり、中国に妥協や譲歩をする余地はない。『反分裂国家法』は『一つの中国』原則を堅持し、『台湾独立』分裂勢力を抑制し、外部勢力の台湾問題への干渉に反対するなどの重大な問題に対して、明確な規定を下している。台湾問題における中国政府と中国人民の立場は一貫しており、中国の国家主権と領土的一体性を断固として守ることは14億余りの中国人民の確固たる意志である。中国の完全な統一と中華民族の偉大な復興を阻むいかなる企みも失敗に終わるだろう」とした。
「人民網日本語版」2022年8月3日