日本の和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドのジャイアントパンダ「永明」がこのほど、日本と中国の「友好特使」に任命された。17日に任命式があり、薛剣駐大阪総領事がアドベンチャーワールドの今津孝二園長に任命状を手渡した。オスの「永明」は日本で暮らして28年になる。新華社が報じた。
今年30歳の「永明」は現在、日本で最高齢のパンダで、飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のパンダでもある。「永明」が中国から日本に来たのは1994年で、これまでにアドベンチャーワールドで、16頭のパンダの父親となってきた。
薛総領事は挨拶の中で、「今年は中日国交正常化50周年であると同時に、パンダが日本に初めて来てから50周年ともなった。中日友好の象徴であるパンダは、両国の国民の友誼促進や両国関係の発展という面で、独特な役割を果たしている。一人でも多くの日本の方が、パンダを通して中日友好の懸け橋を築き、パンダの生まれ故郷である中国に親しみを感じることを願っている」と語った。
また和歌山県の岸本周平知事は、祝辞を寄せ、「アドベンチャーワールドと中国成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地が長年、友好協力を結んでいることもあり、和歌山県と四川省は今年1月、友好都市関係を締結することができた。和歌山県は今後も、永明によって結ばれた日中友好関係を発展させていきたい」とした。
アドベンチャーワールドは今月15日、来年2月に、「永明」とその双子のメスパンダ「桜浜」、「桃浜」が、中国の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地に返還されることが決まったと発表した。3頭が中国に帰ると、アドベンチャーワールドに残るパンダは4頭となる。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年12月19日