李克強総理「実体経済への金融の貢献水準を高めるべき」

人民網日本語版 2023年02月01日13:53

李克強総理は1月30日、人民銀行と外国為替管理局を視察し、座談会を開いた。李総理は「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想を指針として、中共中央と国務院の方針を貫徹し、マクロ経済の安定を支える金融の役割をさらに発揮させ、金融サービスの水準を高め、経済運営を合理的な範囲内に維持し、質の高い発展を推進し続ける必要がある」と強調した。新華社が伝えた。

李総理は中央外国為替センターで職員と交流し、外貨準備の良好な収益を評価。「対外開放は基本国策だ。中国経済は世界と深く融合し、外貨準備は我が国との経済・貿易協力への国際社会の信頼を体現しており、為替相場の安定は経済と金融の大局の安定に関わる。ここ数年の何回かの外的衝撃に対して、我が国の外貨準備高は3兆ドル(1ドルは約130.0円)以上を維持し、人民元為替レートは基本的に安定し、国際主要通貨の中で比較的堅調に推移しており、貿易や金融、経済などの安定化を力強く支えてきた」と指摘した。

李総理は「金融は現代経済の核心であり、近年の金融改革の進展は経済発展を力強く支えてきた。過去10年間を見ると、経済成長率は年平均6.2%で、53兆元(1元は約19.2円)から121兆元へと大幅に増加し、金融機関の総資産は400兆元余りへと大幅に増加し、現在、株式市場と債券市場の規模は世界第2位だ。経済が良くて初めて金融は良くなり、金融が安定して初めて経済は堅調なものとなる」と指摘。

「現在、経済成長率は回復し、良い方向へと向かっており、金融システムは引き続き実体経済への貢献水準を高める必要がある。これは市場予想に関わる。安定した予想は市場経済の『ハード・カレンシー』だ。経済安定化の政策パッケージと継続的措置をさらに踏み込んで実行し、消費拡大と有効投資、構造最適化への金融による支援を強化し、民間経済と中小零細企業の資金調達環境を改善し、金融リスクを防止・解消し、人民元為替レートの合理的で均衡ある水準での基本的安定を維持する必要がある」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年2月1日

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