外交部(外務省)の報道官は29日、最近のパレスチナ・イスラエル情勢の緊張激化について記者の質問に答えた。
【記者】最近、パレスチナ・イスラエル情勢の緊張が激化し、暴力的衝突が絶えない。1月26日には、イスラエル軍がヨルダン川西岸のジェニンを襲撃した際、パレスチナ人と激しい衝突が起き、パレスチナ人10数名が死亡した。また27日には、東エルサレムの宗教施設でテロが起き、民間人が死傷した。これについて、中国としてコメントは。
【報道官】中国は最近のパレスチナ・イスラエル情勢の緊張激化を非常に注視し、パレスチナとイスラエルの衝突による民間人の死傷に非常に心を痛めており、民間人に対するあらゆるテロを強く非難し、武力の過度の使用に反対する。事態の沈静化を全力で後押しすることが喫緊の課題であり、各方面、特にイスラエル側に対して、冷静さと自制を保ち、事態の激化、さらには制御不能化を防ぐよう呼びかける。
パレスチナとイスラエルの衝突が繰り返されている根源的原因は、「二国家解決」が未だに実行されず、パレスチナの人々の独立と建国という理にかなった訴えが長い間実現されていないことにある。国際社会は緊迫感を強め、パレスチナとイスラエルの対話と交渉の再開を後押しするために環境を整えるべきだ。中国は引き続きパレスチナ問題の包括的で持続的な解決を促進するためにたゆまず努力していく。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年1月30日