习专栏

【贈り物から見る習主席の外交ストーリー】海のシルクロードの歴史伝える古地図

人民網日本語版 2023年05月11日17:18

習近平国家主席は2014年3月22日から4月1日にかけて欧州を訪問した。その際、シュルツ欧州議会議長(当時)から贈られたのが、地図製作者オルテリウスの作成した欧州の地図だった。この地図は、中国で最も古い世界地図「坤輿万国全図」の元になったものの1つだ。この贈り物の持つ意味は言うまでもない。古地図は海のシルクロードの歴史的証人であり、それ以上に中国と西洋の文明の交わりの結晶であるということだ。

その5年後の2019年3月、習主席は再び欧州の地を踏んだ。習主席とイタリアのコンテ首相(当時)が共に立ち会う中、両国代表は「一帯一路」(the Belt and Road)建設の共同推進に関する覚書に署名した。400年余り前、マテオ・リッチは海上のシルクロードに沿って東方へ渡り、中国に西洋科学を伝えた最初の人物となった。400年余り後、その祖国・イタリアはG7で最初に中国と「一帯一路」を建設する国となった。

2022年12月1日、習近平国家主席は北京の人民大会堂でミシェル欧州理事会議長と会談した。(撮影・丁林)

2022年12月1日、習近平国家主席は北京の人民大会堂でミシェル欧州理事会議長と会談した。(撮影・丁林)

現在、百年間なかった変局と新型コロナウイルス感染症のパンデミックが重なり、中国と欧州の関係は試されていると同時に、強大な強靭性を示してもいる。具体的に見てみると、中国と欧州は「中国・欧州地理的表示(GI)保護協定」を結び、中国・欧州投資協定交渉を予定通りに終えた。また、欧州は今まで5回行われた中国国際輸入博覧会の重要な参加者だ。中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)後には、ドイツのショルツ首相や欧州理事会のミシェル議長が相次いで訪中した。2022年12月1日、習主席はミシェル欧州理事会議長との会談時、「中国と欧州の関係が前向きな基調を保ち、互恵・ウィンウィンを堅持することは、中国と欧州、国際社会の共通利益にかなう」と指摘した。

国際情勢が流動し、グローバルな試練が際立つ中、中国・欧州関係の世界的意義がより一層鮮明になっている。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年5月11日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| 写真記事