習近平国家主席が外国から受け取った贈り物の中に、1枚の特別な「記念写真」がある。中国国旗の記された特別機を、パキスタン戦闘機「梟龍」8機が後方で左右2列に並んで護衛している写真だ。これは2015年4月に習主席がパキスタンを訪問した際の、パキスタン側による最高レベルの出迎えの儀礼だ。
パキスタン側が「梟龍」による護衛を選択したのはなぜか?それは戦闘機「梟龍」が中国とパキスタンの協力の結晶であるからだ。1990年代、パキスタンは先進的戦闘機を共同開発するため、積極的に中国と接触した。2003年、両国が心血を注いだ「梟龍」が初飛行を行った。卓越した性能を誇る「梟龍」は、パキスタンの国家安全保障を力強く保障し、パキスタン軍から「中国とパキスタンの最も成功した協力プロジェクト」と讃えられている。護衛任務にあたったパキスタン軍パイロットは「戦闘機『梟龍』で中国の首脳を護衛することは、敬意を示す方法としてパキスタン軍人の考え得る最良の方法だ」と語った。
2015年4月21日、パキスタンの議会で「中国パキスタン運命共同体を構築し、協力・ウィンウィンの新たな道のりを切り開く」と題した重要演説を行う習近平国家主席。(撮影・姚大偉)
訪問時、習主席はパキスタン首脳と共に、両国関係を新たな段階へ押し上げることを決定した。これまでの「戦略的協力パートナーシップ」の前に「全天候型」という文言を加えたのだ。「全天候型」とは、困難に妨げられることなく、永遠に共に進むことを意味する。世界に目を向けると、二国間関係においてこのような位置付けは異例だ。習主席はパキスタンのシャリフ首相(当時)に「中国とパキスタンの友情は、すでに両国民共有の貴重な財産となっており、我々にはこれをしっかりと継承し、発展させる責任がある」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年4月26日