龍が3つで何と読む? 辰年の年越し番組テーマは「龍行龘龘、欣欣家国」

人民網日本語版 2023年12月04日16:40

「龍行龘龘、欣欣家国(龍の進む様子は龘龘<とうとう>としている、家と国の発展をことほぐ)」。中央広播電視総台は2日、2024年の春節聯歓晩会(春晩。春節<旧正月、24年は2月10日>を祝う中国の国民的年越し番組)のメインテーマとメインロゴを発表した。中国新聞網が伝えた。

メインテーマの「龘」の字はなんと読むのか。「康熙字典」によれば、この字は初の楷書字典である「玉篇」に掲載されており、中国語の音は「dá」。「龍行龘龘」は、龍が天空を駆け巡る様子が勢い盛んで力にあふれていることを形容する言葉だという。古代にはトーテムだった龍はやがて吉祥のシンボルへと変わっていき、5000年の歴史の大河の中で、中華民族の精神的シンボルや文化的符号へと徐々に進化していった。24年の春晩は「龘」の字をメインに据え、「龘龘」という言葉によって中国人14億人が奮闘努力し、勢い盛んに上昇する精神を生き生きと描写している。

24年の春晩のメインロゴは、「龘」をメインビジュアルとしており、全体のデザインは、中国伝統の篆刻芸術の中でもとりわけ特色ある「中国朝廷公印」スタイルの字体「九畳篆」からインスピレーションを得ている。荘重でバランスが取れ、全体がよく調和しており、気迫に満ちた雄渾な文化的ムードをたたえている。メインロゴのデザインは、中国の月探査プロジェクトや惑星探査プロジェクトのロゴを手がけた顧永江氏が担当し、伝統的な書道をベースに、極めて現代的な「再加工」が施されている。メタリックな質感に輝く「龘」の字はまるでICチップのようで、古い漢字と現代のテクノロジーが結び付き、古今をつなぎ、未来に通じる辰年春晩のロゴマークとなっている。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年12月4日

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