習近平国家主席が国連気候サミットでビデオ演説

人民網日本語版 2025年09月25日13:57
習近平国家主席が国連気候サミットでビデオ演説

習近平国家主席は24日、国連気候サミットでビデオ演説を行った。新華社が伝えた。

習主席は「今年は『パリ協定』採択10周年にあたり、新たな『国が決定する貢献(NDCs)』を提出する重要な節目でもあり、世界の気候ガバナンスは重要な段階に入っている。第1に、決意を固める必要がある。グリーン・低炭素へのモデル転換は時代の潮流だ。特定の国が逆行しているが、国際社会は正しい方向を把握し、信念を揺るがせず、行動を止めず、力を弱めずに堅持し、NDCsの策定と実施を推進し、世界の気候ガバナンス協力に、より多くのプラスのエネルギーを与えるべきだ。第2に、責任を全うしてコミットする必要がある。公平・公正を堅持し、発展途上国の発展の権利を十分に尊重し、世界的なグリーン・トランスフォーメーションを通じて、南北格差を拡大ではなく縮小すべきだ。各国は『共通だが差異のある責任』の原則を堅持すべきであり、先進国は率先して排出削減義務を履行し、発展途上国により多くの資金と技術支援を提供すべきだ。第3に、協力を深化させる必要がある。グリーン技術と産業の国際協力を強化し、グリーン生産能力の不足を補い、質の高いグリーン製品を世界で自由に流通させ、グリーン発展が真に世界のあらゆる場所に恩恵をもたらすよう努力する必要がある」と指摘した。

習主席は、中国の新たなNDCsを発表し、「2035年までに、中国の経済全体の温室効果ガス純排出量をピーク時から7~10%削減し、さらに優れた成果を目指す。非化石エネルギー消費がエネルギー消費総量に占める割合を30%以上にし、風力・太陽光発電の総設備容量を2020年の6倍以上にし、36億キロワットに到達するよう努める。森林蓄積量を240億立方メートル以上にし、新エネルギー車を新車販売の主流とし、全国の炭素排出権取引市場で主要な高排出産業をカバーし、気候適応型社会をほぼ完成する」とした。

習主席は「これは中国がパリ協定の要請に照らし、最大限の努力を体現して策定した目標だ。この目標を達成するには、中国自身の苦しい努力が必要であると同時に、有利で開かれた国際環境も必要だ。中国は約束を果たす決意と自信を持っている。各国は積極的に行動を起こし、人と自然の調和ある共生という美しいビジョンの実現を推進し、我々の共通のふるさとである地球を守るべきだ」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年9月25日

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