海からグリーンエネルギーを調達 福建省が洋上風力発電産業の新たな拠点を構築
2026年「人と自然の調和ある共生――海へ向かう」をテーマとする取材チームがこのほど、福建三峡洋上風力発電国際産業パークを訪れ、中国の洋上風力発電産業が持つイノベーションの活力を間近で体感した。人民網が伝えた。

福建三峡洋上風力発電国際産業パークの風力発電機(撮影・王紹紹)。
同パークは、中国初の洋上風力発電全産業チェーンを備えた産業パークとして、継続的な技術開発、完備された産業クラスター、安定して増加している設備輸出を基盤に、中国の洋上風力発電産業の品質向上と規模拡大を後押ししている。
海洋志向の発展には、計画の先行が必要
関係責任者によると、同パークは産業配置を国土空間計画および海岸帯の保護・利用計画と深く融合させ、海域資源の開発と生態系保護を総合的に調整することで、効率的な利用と協調的な発展を実現している。福清市江陰半島の優れた海岸線条件と湾岸資源を活用し、この地域の年間平均風速は毎秒9メートルを超える。風力発電設備の年間有効利用時間は3500~4000時間に達し、優れた風力資源と立地条件により、洋上風力発電産業の集積発展に天然の優位性が築かれている。

三峡福建集中制御センター(撮影・王紹紹)。
全産業チェーンの集積とイノベーション駆動
同パークは、中国初の洋上風力発電ユニット、発電機、ブレード、鋼構造物などを網羅する全産業チェーン型産業パークで、複数の業界大手企業が進出している。独自開発を基盤として、風力発電機の単体出力は6.7メガワット(MW)から、完全な独自の知的財産権を有する26MWモデルへと進化した。また複数の技術が世界記録を更新している。さらに、産業パークの年間生産能力は300万キロワット(kW)以上に達し、風力発電の主要部品は100%国産化を実現している。
国家海洋技術センター海洋資源保護利用研究院の岳奇院長は、「産業パークは産業集積の優位性を生かし、川上・川下企業の協力による技術開発を牽引し、重要技術の実用化とブレークスルーを加速させている。また、同パークは産業インキュベーション機能とグリーン電力供給機能を兼ね備えており、生産された洋上風力発電の電力は周辺地域へ直接送電されている」としている。
グリーンかつ低炭素であることは、このパークの大きな特徴となっている。同パークは全国初の「カーボンニュートラル」工業パークとして整備された。関係責任者によると、産業パーク内の屋上太陽光発電設備と風力発電システムは年間約5800万キロワット時(kWh)の発電能力を持ち、使用電力の50%をグリーン電力で賄っている。さらに、雨水回収システムやグリーン建築設計がパーク建設全体に導入されており、生産・運営の低炭素化を実現している。そうすることで同パークは、再現と普及が可能な工業パークのGX(グリーントランスフォーメーション)の道筋を切り開いている。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年6月8日
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