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米国のQE3は利己的で他を損なうもの

 米国が量的金融緩和政策の第3段(QE3)をうち出してからまもなく3カ月になる。米連邦準備制度理事会(FRB)は今後は毎月450億ドルずつ長期国債を買い入れる予定であるとし、バーナンキ議長はこの措置をQE3の延長と説明するが、世論は騒然となっている。「京華時報」が伝えた。

 FRBの意図は明らかだ。より大量の資金を市場に流すことによって、米国経済を少しでも早く安定成長の軌道に乗せることが狙いだ。クリスマスと新年という2つのイベントを間近に控え、財政の崖が刻一刻と近づく中、やや回復し始めた経済情勢を前にして、バーナンキ議長は少しの暖かさを添えることで、国民の信頼感を高めたいと考えている。これは米国の利益という点からみれば何も悪いことではない。ただ米国以外の経済体が被るマイナス影響という点からみれば、無限の損害を与えるものであり、各国の通貨政策を以前にも増して縛り付けるものになるといえる。米ドルが引き続き大量に供給されれば、他の経済体の中央銀行が自国の利益を守るために他国を損なうような政策を採らざるを得なくなる可能がある。

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