過橋米線
雲南省は神秘的で、多元的な民族文化と壮麗な自然景観が雲南省の多元的な飲食文化を生み出している。飲食は民族の特色と結びつき、その特色は主に3つに分けることができる。デン東北地区:他の地域に近く、交通の便がよいため、中原との行き来が多く、四川省に近いことから、その調理法や味は四川料理と似ている。デン西、デン西南地区:西蔵(チベット)に近く、ミャンマーやラオスと接しており、少数民族が多いため、その調理法の特色は蔵族、回族、寺院料理の影響を受け、各少数民族の料理がメインである。滇南地区:気候は穏やかで、雨量が多く、自然資源が豊富で、雲南の料理が中心である。
雲南の飲食の特徴は、材料の種類が多く、味も多く、山の幸や水産品をよく利用している。その味の特徴は新鮮で爽やか、適度に辛く、素材の味を生かし、柔らかく、火が通っても崩れず、見た目も美しい。
過橋米線は雲南特有の食品で、すでに100年以上の歴史を持つ。材料に気を配り、調理法は細かく、食べ方も独特で、栄養が豊かで人気を集めている。主にスープや肉、米線、調味料からなる。スープは鶏肉、豚骨などを煮て作り、透き通ったものがよいとされる。肉は鶏胸肉や豚ロース、レバー、ハムや魚、イカなどを薄切りにし、皿に入れる。米線は白くて細く、こしがあるものがよい。調味料は豌豆や黄にら、ホウレン草、白菜の芯などを湯掻き、4センチほどに切る。ネギやモヤシ、豆腐皮、たけのこなどを加える。食べる時には大きな深い碗を使い、味の素、胡椒、チキンオイルを入れ、その後沸かしたスープを碗に入れる。テーブルに運んでも火傷をしないように慌てて食べず、まず肉などを先にスープに入れ、軽くかき混ぜる。その後米線をスープに入れ、様々な野菜などを入れ、好みでラー油やごま油、塩などの調味料を入れる。碗の中は赤、白、黄色、緑と色とりどりで、味も美味しい。
「人民網日本語版」2013年9月