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李克強総理:一方的な国際仲裁請求はDOCに違反

 李克強総理は10日、ブルネイのバンダルスリブガワンで開かれた第8回東アジアサミットで、南中国海問題における中国の原則的立場をはっきりと述べた。

 李総理は「南中国海の航行は自由であり、航行の安全は保障されている。中国は引き続き域内各国と南中国海の航行の自由と安全をしっかりと維持することを望んでいる。中国とASEANとの間には、係争は直接の当事国間の協議と交渉によって解決されるべきとの共通認識がすでにある。2国間係争について一方的に国際仲裁を請求するやり方は、中国とASEAN諸国が共同でまとめた南中国海における関係国の行動宣言(DOC)に違反する。中国はASEAN諸国と共に南中国海の平和と安定を維持し、引き続きDOCの全面的で実効性ある実行を図り、協議による一致を基礎に、『南中国海における行動規範(COC)』協議を積極的かつ堅実に推進する」と表明。

 さらに「東アジアの今日の成果には、2つの重要な原因がある。1つは東アジアに戦乱がなかったこと、もう1つは各国が発展に専念したことだ。かつてない発展のチャンスと厳しい試練を前に、われわれは首脳の率いる戦略フォーラムとしての東アジアサミットの位置づけを堅持し、ASEAN主導を支持し、協議による一致、各国の受け入れやすさへの配慮などの原則を堅持し、開放・包容、協力・ウィンウィンの理念を堅持し、冷戦思考とゼロサム思考を完全に捨て去り、東アジアさらにはアジア太平洋の睦まじい共存と共同発展を積極的に促し、各国国民により良く幸福をもたらす必要がある」と強調した。

 各国首脳は「東アジア協力の得た実り豊かな成果は、各国が共同で守る必要がある。現在の複雑で厳しい国際政治・経済情勢を前に、東アジア協力は引き続きASEANが主導し、現有の制度の役割を十分に発揮し、意思疎通と調整を強化し、戦略面の相互信頼を強化し、実務協力を推進し続け、協力をたゆまず拡充すべきだ」との考えを表明。ASEAN諸国首脳は中国側との友好的な協議を通じて南中国海問題を適切に処理し、地域の平和・安定・繁栄を共同で維持する意向を表明した。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年10月11日


【特集】李克強総理 ASEAN関連首脳会議出席 ブルネイ・タイ・ベトナム訪問

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