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ニッサン 80年代生まれターゲットに車を開発

 日産自動車のアンディ・パーマー副社長はこのほど、「中国の1980年代、90年代生まれのために新車を設計する」ことを明らかにした。パーマー副社長によると、80年代生まれの新世代が今後の消費の主流になるとみられる。80年代生まれの多くは一人っ子できょうだいがなく、彼らにとっては友人がきょうだいのようなものだから、友情をことのほか大切にする。また80年代生まれは技術への理解が深く、他の世代より技術へのこだわりが強く、ネットワーク、インターネット、ソーシャルメディアへの関心も他世代より高い。ニッサンが80年代生まれに人々に提供したいのは、オンラインでの交流の実現とより楽しい対面での交流だという。「北京青年報」が伝えた。

 ニッサンがこのたびの上海モーターショーで発表した、まもなく中国市場に投入するコンセプトカー「フレンド・ミー」には、80年代生まれに向けて設計したという開発裏話がある。パーマー副社長によると、同車には「4つの座席で運転情報を共有できる技術」が搭載されており、80年代生まれが車内で友情を育み、対面での交流を楽しむとともに、ソーシャルメディアを存分に活用することも可能だという。

 パーマー副社長の紹介によると、世界の細分化された市場を俯瞰すると、最大のパーツは実は中国の80年代生まれの市場であり、2億4千人の消費者を抱えている。よって世界的な自動車メーカーとして、ニッサンはこの世代の新興消費層向けにより多くの製品を開発することが非常に重要だと考える。この世代は中国を変えるだけでなく、世界の自動車市場の動向も左右するからだ。この世代はニッサンにとって最も重要かつ最も大きな市場になり、彼らの考え方は自動車工業の未来の流れを変えるとみられるため、彼らに向けてフロンティア技術とクールな設計を導入することが非常に重要だと考える。若い世代にはニッサンを日系ブランドでなく、世界ブランド、親しみのあるブランドと思ってもらいたい、という。

 またパーマー副社長によると、ニッサンは今後もゼロエミッションの分野で指導的な地位を保つ見込みだ。今後は、真のゼロエミッションを成し遂げ、排気管のない自動車を研究開発する予定だ。たとえば100%電気自動車(EV)の「リーフ」、燃料電池自動車の研究開発などは、いずれも未来の発展の方向性だ。ニッサンはダイムラークライスラーグループと合弁会社を設立し、2017年をめどに燃料電池に関連した技術と製品を市場にうち出す予定だ。ゼロエミッション分野で指導的立場に立つというのがわれわれの目指すところであり、これは宗教における信条のようなものだ。そこでわれわれがやろうとしているのは、良のソリューションを選択するということだ。東風ニッサンは「ヴァヌーシア」(中国名:啓辰)ブランドの純電気自動車「e30」をうち出す予定で、15年に中国市場での販売を開始する見込みだ。また同じく純電気自動車のフルモデルチェンジコンセプトカー「ヴァヌーシアVIWA」もうち出す予定だ。

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