汽鍋鶏
雲南省の名物料理の一つで、2000年以上前から滇南部の民間で伝わっていた。調理法は独特で、鶏肉は柔らかく、スープは美味しく、栄養は豊富で、国内外で有名だ。清代の乾隆年間には汽鍋鶏は滇南部地区の民間で伝わり、すでに200年以上の歴史がある。滇南部地区建水県は陶器生産の長い歴史を持ち、様式は素朴で独特だ。現地人の楊瀝は建水の陶器を利用し、特殊な中心に嘴を持つ蒸し鍋を生み出し、「汽鍋」と呼ばれるようになった。調理の時は汽鍋の下に水を一杯入れたスープ鍋を置き、鶏肉を汽鍋に入れ、蒸気だけで鶏を蒸す。この料理のスープは蒸気によるもので、素材の味を保ち、肉は柔らかく、スープも口当たりが良く、高い評判を受けている。その後、汽鍋鶏は国内外で有名になった。後に人々は汽鍋鶏に雲南特産の貴重な薬材「三七」、「虫草」、「天麻」等を加え、スープがより美味しくなるようにし、栄養や医療の役割を増やしただけでなく、味も増し、汽鍋鶏を栄養豊富で滋養があるものにしている。後に、三七汽鍋鶏や虫草汽鍋鶏、天麻汽鍋鶏が徐々に雲南の高級で独特な有名料理となっている。
「人民網日本語版」2013年9月