中国大外交が始動 5つのキーワード (4)
■キーワード4「運命共同体」
中国は世界最大の発展途上国で、アフリカは世界で最も発展途上国の集中する大陸だ。今年3月25日、習主席はタンザニアのジュリウス・ニエレレ国際コンベンションセンターで演説し「中国とアフリカは昔からずっと運命共同体であり、苦難を共にしてきた」と述べた。習主席の初外遊は4カ国中3カ国がアフリカの国(タンザニア、南アフリカ、コンゴ共和国)であり、中国国家元首の初の外遊はアフリカという先例を切り開いた。中国・アフリカ間の貿易は年平均30%以上伸び、昨年は2000億ドル近くに達した。2007年以降の中国の対アフリカ投資も年28%もの伸びを示している。
中南米地域は途上国外交の新たな注目点となっている。スペインの専門サイトは「習主席が就任後間もなく中南米3カ国を訪問したことは、中国がこの地域とのより緊密な関係の構築を望んでいることを物語っている。2013年に中国・中南米間の貿易額は3000億ドルに達する見込みだ。経済分野の長足の発展が中国・中南米関係にとって一層の追い風となる」と指摘した。
BRICSに代表される新興市場国も中国の平和的発展の重要なパートナーとなっている。南アフリカでBRICS首脳会議に出席した際、習主席は新情勢下のBRICS協力の新たな基調を先導した。習主席はBRICS諸国メディアのインタビューに「中国は団結、協力、ウィンウィンという積極的なメッセージを国際社会に伝えることをダーバン会議に期待している」と述べた。