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日本唯一のスラム街「あいりん地区」を訪ねる

日本唯一のスラム街「あいりん地区」を訪ねる

 大阪西成市で日雇い労働者が集まる「あいりん地区」。日本唯一のスラム街とも呼ばれ、建築業が繁栄していた時代の建築作業員が多く集まる。世界的な経済危機に見舞われている現在、仕事が激減し、同地区の人々はさらに厳しい生活を余儀なくされている。中には、生計を立てる新たなルートを求め、路上で物を売ったり、賭博に興じたりする人もいる。一方、ひたすら仕事を「待っている」人もいる。中国国営のラジオ局「中央人民広播電台」のウェブサイトが報じた。

 帰る家もなく、困窮し、健康も悪化。あいりん地区で暮らすホームレスがたどる悪循環だ。同地区では、暴力団60組織が活動し、薬物売買や賭博、救済金巻き上げなどを働いている。大阪の市民は同地区の話になると、揃って口をつぐむ。最近、世界のスラム街を特集する海外のサイトに「あいりん地区」の写真を提供した米国人カメラマン・アンドリュー・ヒューストンさんは、「同地区の高齢者は非常に苦しい生活を強いられ、多くの人が政府に裏切られたと感じている。彼らは国を建設するために、汗水流して働いてきたにもかかわらず、政府は彼らを見捨てた。同地区のようなスラム街を、再任をねらう官僚らは目のかたきのように扱い、日本の地図から抹消しようとさえする」と日本政府の対応を批判している。

 このように社会の裏側を成す「あいりん地区」だが、日本の伝統的な色彩も垣間見ることができる。段ボールで作ったテントに住む男性は、靴をきれいに揃えて並べ、毎日決まった時間になると、共同浴場に行って汗を流す……。生活自体は落ちぶれてしまっていても、ホームレスたちは日本社会の優雅さや礼儀、秩序正しさなど核心となる価値観、さらに生命力を忘れることはないのだ。

 あるカメラマンは、「私はこれまでに何度も日本を訪問したが、その文化にはますます親しみを感じる。しかし、ホームレスが大阪のスラム街に集まっているというのを耳にして、自分の目で何が起きているのかを探ることに決めた。そこで目にしたものは、『あいりん地区』だけでなく、日本社会における弱者の複雑な歴史だった」と語る。(編集KN)

 「人民網日本語版」2012年12月20日

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