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中国の構造調整 専門家「政府がまず役割転換を」

 中国の「小康社会」(ややゆとりのある社会)の全面的建設について話し合うフォーラムがこのほど開催された。中国国務院発展研究センターの侯雲春・副主任(副センター長)は「経済発展パターンを転換する鍵は原動力の転換にある。政府は経済発展における役割を転換し、管理すべきことを管理し、規範化された公平で予期可能な環境を企業のために整えることが必要」と指摘した。「新華網」が伝えた。

 「経済発展パターンの転換は多くの問題を抱えている。最も突出したものは生産能力の過剰だ」。侯副主任は、一部の地方で産業構造が同質化している原因として、政府の関与の行き過ぎを挙げる。

 中国工業・情報化部(工業・情報化省)の発表によると、1-9月期は貨幣的裏付けのある「有効需要」が不足する中、鋼鉄、セメント、板ガラスなどの業界で生産能力の過剰がいっそう浮き彫りとなった。在庫がだぶつき、価格も低止まりし、生産能力の利用率が低水準にある。生産能力の利用率は製鉄業が75%未満、セメント業も72%前後にとどまっている。

 一方、経済発展パターンの転換が急がれる中、「一部地方では政府の管理が厳しく、企業の合併が進まないなど、調整が難航している」と実情をよく知る専門家は語る。

 侯副主任は「発展パターンを転換する鍵は原動力の転換にある。発展の原動力は、政府主導による形を改め、各レベルの市場主体にまで真に転換される必要がある」と指摘。「各級政府は経済発展における役割を積極的に転換していくべきだ」と呼びかけた。

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