いくら資産があれば衝動的に辞職できる?35歳なら1億円以上
仕事がうまくいかない時、「もう辞めた」と一言言って「裸辞(ルオツー)」(中国語で、次の仕事が見つかっていない状態で衝動的に辞職を決めることをいう)したくなることも多いだろう。では、いくら手元にあると安心して「裸辞」できるのだろう?13日、「中国農業銀行」、「中信銀行」、「中国光大銀行」のファイナンシャルプランナーに依頼し、25歳、35歳、45歳の年齢ごとの「裸辞」後の生存コストをシュミレーションした。湖北省武漢市の夕刊紙「武漢晩報」が報じた。
試算によると、25歳の時に、400万元(約5200万円)以上の財産がない状態で、社長に向かって威勢よく「辞めます!」というのは賢明でない。一方、45歳以上なら、子供も既に独り立ちする年齢で、500万元(約6500万円)の財産もあり、さらに、生活の質に対する高い要求がないという条件で、「裸辞」もありという。また、35歳くらいの人で、世話の必要な親と子供がいるなら、資産家でもない限り「裸辞」はご法度。転職する場合も慎重にしなければならない。
■25歳の場合:生涯さらに約7000万円必要
大学を卒業して3年という彭さん(25)は、1つの仕事を半年以上続けたことがないという。数日前も、すべてを捨ててまた会社から突然「消えた」。
農業銀行武漢支店のアソシエイト・ファイナンシャル・プランナー・万承潔氏は、彭さんの場合、60歳で退職し、80歳でこの世を去ると計算して、その間のマイホーム購入や結婚、子供の養育、退職後の生活などを考慮しなければならない。そして、1カ月に生活費が1500元(約2万円)かかると計算し、加えて将来物価が上昇することを加味すると、80歳までに生活費だけで112万8千元(約1466万円)必要と試算する。さらに、もし30歳で子供を1人作り、子供を大学まで通わせるとすると、子供の養育費に298万3千元(約3600万円)必要だ。
万氏は「25歳の若者なら、病気もせず、遊ばず、家も車も買わず、さらにその他の大きな出費がないとしても、生活費に生涯411万1千元(約5355万円)必要。これは生きていくための本当に必要最低限の金額。もし家や車を購入するとなると加えて約550万元(約7150万円)必要。『お金持ちの子供』でない限り、若者は腰を落ち着けて働くべき」と忠告する。