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解説

保税区


「概説」


 保税区(Bonded Area ;the low-tax; tariff-free zone ;tax-protected zone)とは、中国の税関により設置、あるいは税関が認可して設置された特別経済区域のことで、設立には中国国務院の許可も必要。保税倉庫区とも呼ばれ、税関の監督・管理下で輸入品・輸出品が一時的に保管される場所。ここでは中国国内の厳しい規制から開放され、最も自由に貿易や販売、展示などの業務ができる。
 
 保税区は中国が1978年から始まった改革開放政策の一環として設置した「経済特区」、「経済技術開発区」、「国家ハイテク産業開発区」に続いて、経済発展のために国務院が許可して設立した区域。保税区では国際慣例をもとに運営されているため、ほかの開放地区よりも柔軟な優遇策が取られており、中国と国際市場を結ぶ拠点となっている。主な機能としては「保税保管、輸出加工、中継貿易」の3つがある。「輸出入許可証の免除、免税、保税」の政策が取られているため、この区域は中国国内にありながら中国国外として扱う「境内関外」の管理方法を実施しており、海外の企業が輸出入加工、国際貿易、保税保管されている商品の展示をする拠点となっている。中国が対外開放している区域のうち、開放度と優遇率が最も高く仕組みが最も簡潔な経済区域の一つである。

 

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