年初より、北京・天津および周辺地域の人々は「深い霧の中」での生活を余儀なくされた。周囲の環境が「人間の住む世界」に戻ったのはつい最近のことだ。
濃霧は徐々に去ったが、各界に残された課題は無くなってはいない。濃霧が去った今、我々は何をするべきだろうか?深刻な濃霧は人々の視線を遮ったが、人々の意識を呼び覚ました。
有害物質含む濃霧で面目喪失した中国 環球時報社説 連日深刻な大気品質に見舞われている北京。有害物質を含む濃霧で覆い尽くされた首都の写真が、世界各地のメディアに取り上げられ、某海外メディアは、「北京はまるで空港の『大型喫煙エリア』」と報じた。「これが、中国の『現代化』なのだ!」と騒ぎ立て、あざ笑う欧米人が一体どれだけ多いことか。
北京の濃霧を世界が報道 工業化に警鐘 「中国の都市は米国が超大国へと歩む過程で犯した過ちを繰り返している」。米誌フォーリン・ポリシーは、中国が米国のように自動車台数の急増を放置していることについて、こう指摘した。中国は環境保護と発展の均衡をうまく図る決意をする必要があるとの声も上がった。
北京・天津・河北省の汚染の元凶は石炭と排気ガス 中国科学院の特別研究チーム、「汚染物質には、英ロンドンで1952年に発生した大気汚染事件『ロンドンスモッグ』の原因となった汚染物質と同様の物が含まれ、さらに中国特有の砂嵐・エアゾールも混じっている。これは大規模な汚染物質排出と自然・生態系の破壊が招いた結果である」としている。
濃霧が警告 経済モデル転換は引き延ばしできない 中国のエネルギー消費構造はいまだに石炭が中心で、中国の石炭消費量は世界全体の40%を占める。またこの巨大な消費量は年平均10%のペースで増加を続けている。
大気拷問の咳き込む経済成長パターン 国務院発展研究センターの周宏春研究員は、1カ月間に5日間しか青空が見られなかった現実を前に、経済成長パターン転換のスピード・アップが必須だと指摘する。