濃霧が警告 経済モデル転換は引き延ばしできない
中国のエネルギー消費構造はいまだに石炭が中心で、中国の石炭消費量は世界全体の40%を占める。またこの巨大な消費量は年平均10%のペースで増加を続けている。中国のエネルギー消費量が米国と少なくとも同レベルだとすれば、生み出される国内総生産(GDP)は米国のわずか3分の1になる。「新京報」が伝えた。
最近、全国の10を超える省・自治区・直轄市が濃霧に覆われ、大気の質が急速に悪化し、PM2.5(微小粒子状物質)空気質量指数(AQI)が天井圏に入っている。深刻な濃霧は、中国の経済成長モデルがもはや維持できないことを改めて示している。過去30数年にわたり、中国は「高汚染、高エネルギー消費、汚染物資の高排出」という「3高」の成長モデルによりかかり、一部の地域ではGDPを無計画に追求して環境保護に配慮してこなかった。このため今になって経済成長の苦い果実を味わっている。
濃霧が続いていことは、工業企業、発電所、熱を供給する工場で石炭を燃焼させていることと密接な関係がある。今でもなお中国のエネルギー消費構造では石炭が主役で、中国の石炭消費量は世界全体の40%を占め、これほど巨大な石炭消費が毎年10%のペースで増加を続けている。これと同時に、電力需要は石炭を燃焼させる火力発電によって満たされており、火力発電所の新たな建設の歩みも止まらない。
石炭消費への高度な依存が、中国の環境汚染が悪化を続ける直接の原因だ。あるデータによると、2011年の中国の石炭消費量は34億2500万トンで、一次エネルギー消費量全体の68.8%を占めた。世界では石炭が一次エネルギー消費に占める割合は30%以下だ。