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中国風刺漫画展「ピリリ!と面白い 中国漫画展」が東京で開幕

人民網日本語版 2015年06月08日15:04

開幕式 両国漫画家が寄贈した漫画作品両国漫画家が寄贈した漫画作品展示会場の様子展示会場の様子
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社会問題や人々の日常風景を、辛辣かつユーモアに描いた中国の風刺漫画を紹介する「ピリリ!と面白い 中国漫画展」が先月28日、東京日中友好会館美術館で開幕した。同漫画展は、人民日報「風刺とユーモア」の徐鵬飛名誉編集長、浙江省嘉興市文化広電新聞出版局の魏冠玉副所長、日中友好会館の江田五月会長ら中日双方の業界関係者らが主催したもの。会場には「三毛」シリーズの作者として有名な中国近代漫画の開祖、張楽平や豊子愷などを含む中国の現代漫画の代表的な作品60点が展示されている。会期は、今月28日まで。新華網が伝えた。

開幕式では、観衆が注目する中、漫画家徐鵬飛氏が作画のデモンストレーションを行い、わずか数分間で、古装を身に着けて笑っている、躍動感溢れる水墨画の老人が紙の上に現れた。その後、同開幕式に出席した日本の漫画家たちは、漫画のスタイルで中日友好交流を記念するため、次々にこの笑っている中国の老人を取り囲むように、それぞれさまざまなスタイルのユニークな漫画のキャラクターを描いた。中日両国の漫画は、もともと一方がシリアスで社会的であるのに対して、もう一方が活発で、娯楽的なものであった。しかし、結局のところは、「笑いで世の中のあらゆる憂いや悲しみを吹き飛ばす」という同じような芸術のスタイルで同じ生活態度を表現している。

当日、開幕式に出席していた日本の漫画家・森本清彦氏が描く漫画の画風は他の大部分の日本の漫画家とは異なり、多くは政治をテーマにし、自らの観点を表現し、社会を批判することで、進歩や改革の精神に溢れた風刺作品となっている。森本氏は、「安倍政権に強く反対している」と率直に語り、安倍氏を取り上げた漫画シリーズ作品の一つを紹介した。漫画には、「片目の頑固な男」の安倍氏にそっくりな人物が、民衆の声を無視して米軍基地の辺野古移転を進める様子が描かれている。

徐鵬飛氏は、「『風刺』は漫画の根本であり、おそらく日本の漫画に欠けている要素でもある」という見方を示した。近年中国の漫画を紹介する展覧会が日本の多くの地域で開催され、交流の場が増えるのに伴い、中国の漫画が注目されつつある。また、風刺漫画を創作する日本人の漫画家もますます増えつつある。中日双方の漫画家も中日間の友好発展に貢献するため、漫画のスタイルで両国間の対話や交流が増えることを期待している。(編集MZ)

「人民網日本語版」2015年6月8日

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