17日午後、天津流日本舞踊の講師・天津龍弥さん(78)が企画する「颯爽会」が東京都中央区立日本橋公会堂で開催。天津龍弥さんが弟子らと共に華麗な伝統舞踊を披露した。新華網が報じた。
「颯爽会」は、天津流日本舞踊教室が毎年開催。ここ30年、天津龍弥さんは、学齢前の子供から高齢者に至るまで、多くの弟子を育ててきた。天津龍弥さんは80歳前の高齢者には見えず、一つ一つの動作に妥協は入れず、生き生きと踊り、幼いころから培ってきた日本舞踊の振りを披露する。
天津弥峰さんのほか、大野偲さん、斋藤秀樹さん、藤井敬男さんら弟子がそれぞれ得意とする曲に合わせて踊りを披露。うち、斎藤さんは、名曲「荒城の月」に合わせて踊りを披露した後、同曲に現代舞踊の要素を盛り込んだバージョンも披露した。三味線奏者・森俊章さんも応援に駆け付けた。また、演奏の後、天津龍弥さんの指揮の下、観客が歌「さくら」に合わせて日本舞踊を体験した。
400年近い歴史を誇る日本舞踊は、神楽(かんらく)や盆踊りなどの民俗舞踊とは異なり、舞台で披露する舞台芸術。日本舞踊は、舞楽(ぶがく)や能楽(のうがく)などの要素のほか、各種民族芸術の精華が洗練された形で詰まっている。古代から現代に至るまでの日本の伝統芸能の集大成とも言え、日本人独特の美的センスが表現されている。
日本舞踊には、花柳流・藤間流・若柳流・西川流・坂東流の「五大流派」があり、いずれも江戸時代や明治時代に創始された。大正時代に、多くの流派が登場し、第二次世界大戦後に分派化、創流がいっそう進んだ。
天津流日本舞踊は、日本舞踊家の天津龍子さん(90。広島出身、本名:加藤志都江)が1970年代に創始した流派。天津流日本舞踊を学び、一定のレベルに達すると、「家元」の許可を得て、芸名に「天津」を入れることができるようになる。天津龍弥さんはその筆頭で、弟子に教える資格も有している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年4月20日