日本の能楽師でドキュメンタリー映画監督でもある梅若ソラヤさんが12月18日、北京の日本学研究センターで「能楽の魅力」をテーマに文化講演を行い、日本の能楽の歴史や特徴、文化背景や表現方法などを系統的に紹介した。ソラヤさんは日本の能楽の由来と主な発展の過程について紹介し、能楽は中国から8世紀ごろ日本へ伝わったため、能楽のいくつかの演目は中国の故事を背景として作られているとした。また能楽の最大の特徴はシンプルで素朴な点であり、能楽の美しさはその幻と真にある。能楽はその形成と発展の中で禅宗の影響を色濃く受けているため、表現形式は内なるコントロールを追求している。能楽者の一挙手一投足は極めてシンプルで、形式化され、象徴的である。能楽には神、男、女、狂、鬼の役が登場し、その演目は多くが現実と夢幻が交わっている。
能楽は日本文化芸術の至宝であるが、文化の差と言葉の関係であまり知られていない。日本国内においてすらその観客は非常に限られている。ソラヤさんはPPTによる図や文章で能楽の詳細な紹介を行ったほか、能面の展示も行い、積極的に学生たちの質問に答えた。学生たちと能楽との距離を縮め、講演会場は活気あふれる雰囲気に包まれた。新華網が伝えた。(編集TG)
「人民網日本語版」2015年12月22日