中国軍縮大使がジュネーブで核戦略等を説明

人民網日本語版 2019年05月17日16:21

中国の李松・特命全権軍縮問題大使はこのほどジュネーブ軍縮交渉の非公式会合で、中国の核戦略及び核軍備制限政策を説明した。新華社が伝えた。

李大使は「中国は自衛・防御の核戦略を揺るがず遂行している。中国の核戦略が核保有国の中で独特なものであるのは、中国の核兵器開発が極めて特殊な冷戦時代にやむなくした歴史的選択であり、核の脅威に対処し、核の独占を打破し、核戦争を防止することを旨としたからだ。中国はいかなる形の核軍拡競争にも参加せず、他国に核の傘を提供せず、他国に核兵器を配備しない。核兵器保有から数10年間、中国は常に核兵器の先制不使用、非核国・地域に対して核兵器の使用またはその威嚇をしないとの約束を順守し、いかなる条件も付けてこなかった。これは今後も変わることはない」と指摘。

「中国は核兵器保有5カ国間の核戦略・核政策対話の強化推進に積極的に尽力し、各国が互いの戦略的意図を客観的に見て、互いの安全保障上の懸念を尊重し、溝を適切に管理・コントロールし、誤った戦略判断が不測の事態や危機を引き起こすことを防ぐよう後押ししてきた。核保有国は冷戦思考とゼロサム観念を捨て、先制攻撃を中核とする核抑止力政策を放棄し、核軍拡競争の衝動を抑え、世界と地域の戦略的均衡・安定を共同で維持するべきだ」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年5月17日

  

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