専門家「安倍政権中の改憲の可能性はほとんどない」 (2)

人民網日本語版 2019年07月25日09:07

注目されるのは、立憲民主党が8議席増えて32議席に達したことだ。この躍進は、都市部での革新勢力の復活を物語っている。自民党は一貫して農村部の保守勢力を代表し、民主党は都市部の革新勢力を代表していた。民主党政権は数年で自民党によって退陣に追い込まれた。だが民衆は自民党という保守勢力にやはり不満があり、内心では革新を渇望していた。民主党は現在、立憲民主党と国民民主党に分裂。立憲民主党はまさに旧民主党内の核心的な一派だ。

日本維新の会は3議席増えて16議席に達した。趙氏によると、維新が今後与党に加わる可能性はほぼ排除してよい。維新は改憲を積極的に推進している。維新の勢力が十分強大なら、自民党が改憲推進のために公明党を追い出して、代わりに維新と連立政権を組む可能性も排除できない。だが維新の16議席は公明党の28議席とは大きな開きがあるため、維新が公明党に取って代わるのは不可能だ。だが自民党は公明党が改憲に一貫して慎重姿勢であることに、多少不満を抱いている。

改憲発議には、まず衆参両院で3分の2以上の議員の賛成を得てから国民投票に付す必要がある。このため趙氏は、今回の選挙結果から見て、任期内の改憲という安倍氏の願望が実現する可能性はすでにないと考える。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年7月25日

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