米国に「消火」の意思なし 日韓外交戦は延焼 (2)

人民網日本語版 2019年07月26日16:02

ボルトン氏訪韓時、韓米高官は日韓関係及び韓米日の3カ国安保協力を維持することの重要性を強調した。韓国外務省声明によると、康外相はボルトン氏と日韓間の摩擦に言及した際「日韓関係の一層の悪化を防ぎ、対話を通じた外交的解決を図ることが各国の利益にかなう。韓米はこの件について意思疎通を継続する」と表明した。

だが、韓国側声明とボルトン氏が報道陣に示した姿勢から見て、米側は日韓摩擦の仲裁に入るか否かも、どう仲裁するかも明示していない。実はトランプ政権は現在まで日韓摩擦への介入に慎重な発言をしてきた。トランプ大統領は以前、もし必要があれば介入を検討してもよいと述べた。だが同時に、日韓が自ら問題を解決することをより望むとも強調した。また「たとえ同盟国であっても、ただでは手助けしない」というのが、トランプ政権の一貫したスタイルだ。

韓国メディアは声明から、ボルトン氏は今回の訪韓の重点を在韓米軍の費用分担額の引き上げ、ペルシャ湾岸地域の「船舶護衛有志連合」への軍派遣を韓国に促すことに置いていたと考える。そして現在の日韓摩擦については「いくつかの抽象的、原則的立場」を述べただけで、なんら具体的約束はしなかった。

■取引材料?

これに先立ち、ボルトン氏は22日に訪日した際、日本の河野太郎外相、岩屋毅防衛相、谷内正太郎国家安全保障局長とそれぞれ会談した。双方は日米同盟の強化、湾岸情勢などの議題に焦点を合わせた。共同通信の24日付報道によると、ボルトン氏は河野外相との会談で、日韓の争いの仲裁に入る意思はないと表明したが、日韓の不和は日米韓協力に悪影響を与える恐れがあるとの認識も示した。

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