日韓軍事情報協力の暗澹たる結末 両国関係は徹底的に対立へ向かうのか? (2)

人民網日本語版 2019年08月29日16:17

■米日韓協力に大きな痛手

日韓のGSOMIA締結を最も強く鼓吹し、裏でそそのかした米国は、GSOMIAを米日韓三か国軍事・安全保障協力の礎石であり素晴らしい模範例であると見てきた。最近日韓関係が緊張と対立へ向かうと、米側は繰り返し前面に出て仲裁を試みたが、結局失敗に終わった。三か国の軍事・安全保障協力にとって重大な打撃となったことは間違いない。

これを受けて、米政府は韓国側に対して、あるいは丸め込み、あるいは非難する硬軟両様の戦術をとらざるを得なくなった。ポンペオ国務長官は韓国側の決定に失望を表明すると同時に、日韓双方に交流と対話の継続を促した。

米側の圧力及び米日韓三か国協力の難航という現状を前に、自国の安全保障上の利益を守る観点から、日韓両国は相次いで米側に接近し、大げさに良い顔を見せざるを得なくなった。韓国国防省は声明で「強力な韓米同盟を土台に、安定的かつ完璧な韓米連合防衛体制を引き続き確保する」と表明した。日本の安倍晋三首相も「米国と連携して地域の平和と安定を確保する」と公言した。

現状から見て、米側は日韓間の摩擦と紛糾の調整に尽力し、日韓関係が徹底的に対立へ向かうことを防ぎ、さらには北東アジアにおける自らの安全保障・戦略上の利益を確固たるものにしようとするだろう。だが米国が入念に構築してきた地域安全保障協力網は恐らく解体の運命を逃れがたい。地域全体の安全保障構造も現有のネットワーク化構造から伝統的なハブ・アンド・スポーク・システムに戻るだろう。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年8月29日

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