新中国成立70周年

香港特区政府財政司司長陳茂波「『一国二制度』は香港成功の最も重要な基盤」 (2)

人民網日本語版 2019年10月08日17:06

〇「一帯一路」について

「香港地区は国際化されたハイレベルの専門サービスを提供できる」

過去数十年、国は経済・社会発展面で極めて大きな成果を上げてきた。香港地区はその積極的な参加者、推進者、貢献者であり、また受益者でもある。「『一国二制度』には自信を抱いている。これは香港地区の成功の最も重要な基盤だ」と陳氏は強調した。

現地の経済原動力が不足している事態を前にして、香港地区は従来から優位性を備えている産業を強化し、向上させると同時に、新しい経済成長源も作り上げなければならない。現在、「一帯一路」(the Belt and Road)と粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)との連携は、香港地区が中国の発展の大局とさらに融合するための重要なチャンスとなっている。

「一帯一路」建設は中国を質の高い発展へと導くための重要なエンジンだ。特区政府は過去数年にわたり積極的に「一帯一路」建設に参加してきた。陳氏は、「香港地区の極めて国際化され、ハイレベルでフレキシブルな専門サービスは、『一帯一路』プロジェクトに多元的で高基準の支援サービスを提供することができる」と指摘した。

広州・深セン・香港地区を結ぶ広深港高速鉄道の香港区間と香港地区・珠江・澳門(マカオ)地区を結ぶ港珠澳大橋が相次いで開通するのにともない、大湾区の「1時間生活圏」も現実になりつつある。陳氏は、「香港地区と大湾区の間の交通網は四方八方に通じており、人の流れ、物流、資金流であれ、情報の流れであれ、いずれも自由な流通が容易で、大湾区内住民の行き来や生活、経済発展をさらに促進するに違いない」との見方を示した。

陳氏は、「香港地区には豊かな科学研究基盤と国際化されたビジネス環境があり、深セン、東莞、恵州などの都市には先進的な製造業がある。大湾区内の各都市はそれぞれ異なる分野での発展、協調的発展を遂げることで、比較的整った産業チェーンが出来上がっており、経済発展のパイを共に大きくしていくことができる」と見ている。

陳氏は、「中国が全面的開放という新たな構造の形成を推進している背景下で、香港地区は絶えずモデル転換を行うことで、依然として長所を発揮し、中国の必要とするところに奉仕し、それによって自身の長期的発展を遂げることができる。この点は、香港地区が中国の発展の大局に溶け込み、今後もウィンウィンの関係を築いていく上でもキーとなる要素だ」と信じている。

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