スペインだけでなく、英国の環境保護主義者も香港のデモ参加者の戦術を学んで空港を占拠しようとしている。同様にオーストラリアでも、香港のデモ参加者を模倣して行動を取ろうとする者がいる。香港のデモ参加者の暴力的方法は西側社会に広範に存在する様々な問題に飛び火する兆しがある。カタルーニャはその始まりであるようだ。
西側経済は全体的に不景気で、後退しており、移民問題や元々ある人種間の衝突及び政治的分断が多くの不満を呼び、暗流が逆巻いている。西側がこの時期に香港の暴力的デモを「模範」とするのは、彼ら自身にとって危険な事だ。なぜなら中国社会には香港の騒乱が大陸部に拡散するのを阻止する強大な「遺伝子」がある。多くの途上国もこうした「模範」に反発している。香港の暴力的デモに対する西側世論の称賛は彼ら自身の社会に真の影響をもたらすだけだ。長期的に見て、これは彼ら自身が落とし穴を掘ることになる運命にある。
米国と西側の一部エリートは地政学及びイデオロギーの極端な思考によって頭が混乱している。香港の動揺は中国にトラブルをもたらすため、彼らは香港の過激なデモ参加者を支持しているのだ。香港の事態は「一国二制度」に隔てられて中国大陸部には伝染しない一方で、西側が香港の騒乱の拡散に免疫力がないことを知らなかっただろう。
カタルーニャは最初に伝染したが、それが最後でないのは確実だ。グローバル化したこの世界において秩序に挑戦する暴力的政治運動に共に反対しないのであれば、最終的に西側が新型の暴力運動の深刻な被害地となり、彼らの奨励する香港騒乱が非情にも跳ね返ってくる可能性を排除できない。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年10月18日