世界保健機関(WHO)発表の統計によると、新型コロナウイルスの感染者数はすでに世界で231万人を超えた。凄まじい勢いの感染症を前に、西側の一部の政治屋は中国のイメージを悪くする発言をしきりにぶち上げ、問題を転嫁し、感染症との戦いにおける自らの努力不足の責任を逃れようと試みている。このような行為は自国の感染症対策をしっかりと行う助けにならず、感染症との戦いにおける国際協力にも負の影響をもたらす。新華社が伝えた。
感染症の発生以来、中国側は一貫して公開性と透明性及び責任ある姿勢で、最も全面的で厳格かつ徹底的な感染防止・抑制措置を講じて、感染拡大を全力で抑え込み、ウイルスの遺伝子配列情報を含む感染症の情報を直ちに世界保健機関(WHO)及び国際社会に通知し、少しも残すことなく感染防止・抑制と治療の経験を各者と共有してきたうえ、必要とする国々にできる限りの支援をしてきた。中国側の一連の措置は自国民の生命の安全と身体の健康に責任を負うものであると同時に、世界の公衆衛生事業への責任を全うするものでもあり、WHO及び国際社会から高く評価され、一様に認められてきた。
現在もなお感染症は世界に拡大しており、共に努力してこそこれに打ち勝つことができる。患者の治療やワクチンの開発、そして国際的な共同対策の効果的な実施。グローバル化の時代において、ウイルスのような国境なき敵に打ち勝つために、国際社会にとって最も力強い武器となるのは団結と協力だ。
感染症の下で、各国は世界経済の後退がもたらす試練にも連携して対処する必要がある。国際通貨基金(IMF)は、世界経済は今年3%縮小し、2008年の世界経済危機による経済後退を遥かに上回ると見る。これに対して、新型コロナウイルス感染症への対応を協議するG20の臨時首脳会議、新型コロナウイルスへの対応策を協議するASEANと中日韓(10+3)の首脳による特別会議などは各自のレベルから解決策を打ち出した。こうした合意を具体的政策として確実に実行し、マクロ経済政策の国際調整を強化し、世界の金融市場、産業チェーン、サプライチェーンの安定を維持し、景気後退を防ぐには、なお各国の共同努力が必要だ。
世界規模で感染拡大が加速するに従い、人類が苦楽を共にする運命共同体であることを身をもって感じる人々が世界で増えている。米国がWHOへの資金拠出の停止を宣言した時、直ちに世界中で強い非難の声が沸き起こったのもこのためだ。これは感染症を政治化、レッテル化するいかなる行為も人々の支持を得られないことを物語っている。まさにWHOのテドロス事務局長が述べたように「もし国際社会に分断が生じれば、ウイルスは虚に乗じて入り込み、拡散を加速し、感染拡大の続く期間はさらに長くなり、さらに多くの命が失われる」のである。
確実と言えるのは、経済グローバル化の時代においては、新型コロナウイルス感染症のような重大な突発的事態はこれが最後ではなく、まだ様々な伝統的及び非伝統的な安全保障上の問題が絶えず新たな試練をもたらすだろうということだ。現在のこの感染症であれ、今後生じうる試練であれ、他国を恨み、非難し、責任を押し付ける事は何の役にも立たず、各国が肩を並べ、手を携えて協力を強化することこそが最良の「解毒剤」なのだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年4月22日