「トランプ政権は、『米国で起きている問題の根源は中国だ』という真っ赤なうそをついた」。米コロンビア大学持続可能な開発センター所長のサックス教授は6日、CNN電子版で「トランプの反中政策の破綻」と題するオピニオン記事を発表し、「このようなうそがある程度効果をあげられるのは、『中国が成功したのなら、それはきっとインチキをしているからだ』という米国人のうぬぼれた心理に適っているからだ」と指摘した。
サックス教授は、「右翼の中国に対する非難は全く筋違いだ。彼らは当初、新型コロナウイルスは中国が研究開発した生物兵器だろうと言っていたが、科学者が分析した結果、この説はすぐに誤りを指摘され、反論された。後に、彼らはまた武漢ウイルス研究所からウイルスが流出し、しかも感染状況を隠したとして非難した。この説は論理的にも成り立たない。しかしトランプ大統領の中国批判は想定内だ。トランプ政権は、これまでも何ら証拠がない状況下で、華為(ファーウェイ)など中国のハイテク企業が米国の国家安全保障にとって直接的な脅威になっているという発言を繰り返していた。しかし米国にとって最も親密な関係にある同盟国、例えばフランスやドイツは、ファーウェイ問題で米国とは異なる路線を取っている」と指摘した。
同記事はさらに、中国と世界保健機関(WHO)が提示した感染警告を時系列で列記し、政府が抑制の好機を逸したために、現在米国で7万1千人が新型コロナウイルスによる肺炎で死亡する事態を招いたとして批判した。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年5月9日