中共中央政治局は7月30日の会議で現在の経済情勢を分析・研究し、下半期の経済政策の方針をまとめた。正念場において開催された今回の重要な会議では、どのような重大事項が決められたのだろうか?どのような重要シグナルが発せられたのだろうか。
■最新の判断を下す
現在及び今後一定期間、中国の発展は依然として戦略的チャンス期にあるが、チャンスと試練の双方に新たな発展と変化が生じている。今日の世界は過去百年間なかった大きな情勢変動の渦中にある。平和と発展が依然として時代の基調だが、同時に国際環境は日増しに複雑化し、不安定性と不確定性が明らかに高まっている。
■上半期の経済政策を総括
今年に入り、新型コロナウイルス感染症による深刻な打撃を前に、我々は国民の生命の安全と身体の健康を最重要視する姿勢を堅持し、マクロ政策による対応を強化し、「六つの安定」政策を着実に成し遂げ、「六つの保障」任務を全面的に実行に移し、新型コロナ対策と経済・社会発展の統合的計画の取り組みにおいて重大な成果を得てきた。経済は着実に回復し、企業活動の再開は月を追うごとに良い方向へ向かい、第2四半期の経済成長率は予想を著しく上回り、三大難関攻略戦は着実に進み、経済構造は最適化され続け、デジタル化とスマート化による産業モデルの転換は著しく加速し、改革開放は深まり続け、人々の生活は力強い保障を得ている。
■リスクと試練への対処で3点を強調
(1)現在も依然として経済情勢は厳しく、不安定性と不確定性が高い。我々が直面している多くの問題は中長期的なものであり、持久戦の視点で認識しなければならない。
(2)国内の大循環を主体とし、国内と国際の両循環が相互に促進する新たな発展構造の形成を加速し、新型コロナ対策と経済・社会発展政策の中長期的な調整メカニズムを構築する。
(3)構造調整という戦略方針を堅持し、科学技術革新に一段と依拠し、マクロコントロールの周期を跨ぐ設計と調節を整え、安定成長とリスク防止の長期的均衡を実現する。
■下半期の経済政策
(1)重要な原則を明確化:「安定を維持しながら進展を図る」が政策の全体基調
「安定を維持しながら進展を図る」という政策の全体基調を堅持し、新発展理念を堅持し、新型コロナ対策と経済・社会発展政策をより良く統合的に計画する必要がある。供給側構造改革を主軸として堅持し、改革開放の深化を堅持し、内需拡大という戦略の立脚点をしっかりと押さえ、市場主体の活力を力強く保全し、引き出し、「六つの安定」政策をしっかりと成し遂げ、「六つの保障」任務を全面的に実行に移し、質の高い経済発展を促進し、社会的安定の大局を維持し、経済・社会発展の年間目標の達成に努める。
(2)マクロ経済政策の基調を定める
マクロ政策の実行と効果を確保する必要がある。
財政政策は一層積極的で有為、かつ実効性を重視する必要がある。重大プロジェクトの建設資金を確保し、質とメリットを重視する必要がある。
金融政策は一段と柔軟で適度、かつターゲットを絞った誘導性を持つ必要がある。マネーサプライと社会融資規模の合理的な増加を保ち、総合的資金調達コストの顕著な下降を後押しする必要がある。新たな融資が製造業、中小零細企業へ重点的に向かうよう確保する必要がある。
マクロ経済政策は調整と協調を強化し、財政・金融政策と雇用・産業・地域政策の統合効果の形成を促進する必要がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年7月31日
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