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「ポスト大学受験経済」白熱 2000年代生まれが火をつけるのは?

丸わかり!中国キーワード

人民網日本語版 2020年08月11日11:05

新型コロナウイルス感染症で自宅学習を余儀なくされ、大学受験が延期になるなど、「史上最高難度の大学受験」の受験生たちは人生の山場の一つを乗り越え、合格発表が終わると「とことん楽しむ」消費モデルを追求し始めた。ショッピングに旅行、宴会……まるで「神獣」のように自在に動き回る彼らが、市場の消費の活力を高めたことは間違いない。

装備の新たな高度化

今年の大勢の受験生が、家族や友人と一緒に携帯電話、タブレットコンピューターなどの電子製品を買いに来ている。

毎年7月から8月にかけて電子製品は販売のピークを迎える。中でも学生による消費が大きな割合を占め、携帯電話、ノートパソコン、タブレット、デジタルカメラなどは今の若者の間で非常に人気の高いデジタル製品だ。

ECプラットフォームの拼多多がまとめたデータによると、大学受験が終わった7月9日、同プラットフォームのデジタル製品売上は前日比210%以上増加した。このうち携帯電話、コンピューター、スマートブレスレット/スマートウォッチ、ゲーム機、ヘッドフォンが販売ランキングの上位5位に並び、合わせて同プラットフォームのデジタル製品売上高の67%を占めた。例年と異なり、大学受験の前後には、華為(ファーウェイ)、栄耀、小米、聯想(レノボ)、OPPOなどをはじめとする国内ブランドの受注量が、アップル、サムスン、デルなどの海外ブランドを上回った。また感染症により消費者が健康的なライフスタイルを重視するようになり、スマートブレスやスマートウォッチなど身体指数や行動・習慣を記録する製品が広く歓迎され、今の若者に人気のトレンド商品となった。

「顔面偏差値が高い製品」が人気上昇

しっかりおしゃれして、今までと違う自分になって、これから始まる大学生活を迎える。これが多くの「次期大学生」の考えることだ。「次期大学生」は「新しい私」への欲求が高く、メークアップ製品やスキンケア製品など「顔面偏差値に関わる製品」が急速に売れ行きを伸ばしている。

7月9日から11日、拼多多の化粧品類の検索件数は前日比300%近く上昇し、売り上げも倍増した。このうち洗顔クリーム、美容器具、ヘアカラーリング剤などの売り上げ増加率が上位に並んだ。若い消費者がニキビケア、顔やせ、皮脂コントロールなどの製品を検索したり問い合わせたりするとき、最も関心を寄せるのはその効果だ。ブランドの選択では、百雀羚と美加浄などの老舗ブランドが新世代消費者にますます歓迎されている。

密室ゲームとテーブルゲームが急上昇中

同級生や仲のよい友人と集まる時、00後(2000年代生まれ)は「盛り上がる」遊び方をとりわけ好んで選択する。ホームパーティ、カラオケ、アミューズメントパークはどれも人気の「必ず行くべき」場所だ。ECプラットフォームの美団のビッグデータでは、大学受験後のホームパーティ消費が前月比68.3%増加し、カラオケ消費は同53.8%増加した。アミューズメントパーク消費は同45.8%増加した――中でもテーマパークの歓楽谷の消費の前月比増加率は66.6%に達して他のアミューズメントパークを大きく引き離した。

またネットカフェで仲間と交流することも、大勢のゲーム少年たちの「やるべきこと」リストに入っている。大学受験後、美団アプリのネットバーやネットカフェに関する検索件数は同20%増加した。

密室での謎解きゲームといったバラエティ型娯楽が誕生し、この娯楽を通じた新しい社交スタイルが登場すると、大学受験を終えた若者の間で密室ゲームやテーブルゲームの消費意欲が高まり、美団アプリの密室ゲーム消費は前月比96%も増加し、テーブルゲームも同74.8%増加した。

旅行が繁忙期に

受験が終わると、旅行に出かける人が増えて夏休み旅行ブームが起こり、「ポスト大学受験経済」を支える主役になった。美団のビッグデータでは、旅行意欲が最近になって急速に高まり、受験終了後から現在までの間に、全国の高校三年生のチケット購入量が全体に占める割合は59%に達した。観光スポットの多くが高校卒業生向けに優遇策を打ち出し、大学の受験票が「優待カード」に変わり、大勢の「次期大学生」を引き寄せた。拼多多のデータでは、短距離旅行、動画サイトのVIP会員になるなどのレジャー商品の1日あたり受注件数が10万件を超えたという。

長沙中国青年旅行社の関係責任者は、「今年の高3は卒業したばかりで、その多くが旅行に行ってリラックスすることを選ぶ。当社は現在、卒業生向けの省をまたぐ路線も打ち出している。例えば貴州省、雲南省などの路線だ。これと同時に旅行する時は、感染症の予防・抑制をしっかりするよう徹底している」と述べた。

すべての省・自治区・直轄市の中で、湖北省武漢市の学生たちが「リベンジ的旅行」の代表的存在になり、がっちり押さえ込まれていた外出ニーズが全面的に発揮された。受験が終わると、武漢地域の00後の高校生の旅行消費が前月比198%増加した。旅行先の都市をみると、夏休みシーズンに人気があるのは南方の都市で、一番人気は成都だ。

自分を向上させる内容が人気

受験が終わると、レジャーやフィットネスが大勢の受験生たちの「必須科目」になった。「受験終了後すぐにダイエットのカリキュラムを申し込んだ。大学に入るまでに痩せようと思った」と話す于天さんは、母親と一緒にスポーツジムの施設を見学してからカリキュラムを申し込んだという。

毎年、大学受験が終わると決まって自動車免許取得ブームが起きる。冨通ドライビングスクールの責任者の陳雪さんは、「最近、当校に問い合わせや申し込みに来る学生さんが絶えない。7月から8月にかけては学生の免許証取得のピークで、お客様の半分以上を占める」と話した。同校の練習コースでは、学生風の数人がコース脇で自分の技能教習の順番を待っていた。そのうちの1人が、「大学受験が終わったばかりだが、両親がこの時間を無駄にしてはいけないというので、友人たちと相談して一緒に免許を取ることにした。親も賛成してくれた」と話してくれた。

このほか、「次期大学生」の多くが受験後に「充電」することを選ぶ。楽器演奏やプログラミングなどの教室はちょっとしたブームになり、スポーツジムや自動車学校なども相次いで「金脈探し」にのりだし、さまざまな優遇措置を打ち出して受験生を呼び込もうとしている。大手動画サイトはVIP会員の収入が増加した。外食業が業務再開され目に見えて進展するのにともない、飲食店の多くが「卒業ディナー」や「進学記念宴会」などのコースを打ち出した。受験票を提示すれば割引が受けられるというところが多く、「優遇を受けられる神器」を手にした学生たちから多くの問い合わせが来ているという。(編集KS)

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「人民網日本語版」2020年8月11日

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