「声は聞こえるのに人の姿は見えず、外からは各家の入口が見えず、車は家の上を通り、住民はオンドルの上で寝る」。それは、河南省三門峡市陝州区の昔から伝わる地下建築群「地坑院」のことだ。地坑院は、「地下の四合院」とも呼ばれ、河南省西部の山地の平なた土地に「穴」を掘り、正方形の土坑を作って庭にし、壁4面に掘った穴に住む独特な住宅だ。建物は細部に至るまで職人の知恵が詰まった作りとなっている。2011年、「地坑院」の建築技術は第三陣の「国家級無形文化遺産リスト」に盛り込まれた。新華網が報じた。
陝州区には今でも地坑院が約1万ヶ所あり、現地政府は近年、約100ヶ所で修復工事を実施。地坑院を中心とした観光エリアの集中開発、建設も実施しているほか、多くの特色ある農村観光ポイントも設置して、現地の就業や増収をバックアップしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年12月12日