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70歳迎えた新華字典、最新版に「点賛」など新語を収録

人民網日本語版 2020年08月12日15:02

第12版「新華字典」がこのほど正式に発行された。「新華字典」は中国で最も影響力のある現代中国語字典で、編纂開始から70年にわたり、各方面の専門家・学者が何度も改訂を行っている。現在までの発行部数は6億部以上。「新華字典」は2016年4月に、「最も人気のある字典」「ベストセラー本(定期改訂)」という2つのギネス記録を樹立した。中国新聞網が伝えた。

「小学校に入る時の必需品で、こだわりのある人はカバーをかけていた」とか、「両親が『新華字典』をめくって自分の名前をつけてくれた」といった思い出を持つ人も多い。「新華字典」は確かに人々の文化生活において欠かすことのできない役割を果たしており、時代の変遷をある側面から反映している。

11回目の改訂で、「新華字典」の一部の漢字の説明に新たな変化が生じた。例えば「晒」には「見せる」という意味が増えた。「晒工資(給与金額を公開する)」など、ネット上で(個人情報を)公開することを指す場合が多い。「房奴(高い住宅ローンを返済するために奴隷のように働く人)」や「学歴門(学歴詐称事件)」などのネット流行語も登場した。

第12版「新華字典」の改訂内容は時代も反映しており、「初心」や「点賛(ネットでいいね!をつける、または賛同や肯定を表す)」、「二維碼(QRコード)」といった100以上の新語が追加された。他にも新たな意味・用法が追加された。例えば「萌」には、「可愛らしく好ましい」という意味が加わり、用例として「売萌(可愛い子ぶる)」が示されている。

第12版の本文の各ページにはQRコードがあり、「新華字典」アプリで読み取るとそのページのすべての字の部首・画数・構造などの情報が表示される。さらに字の標準的な発音を無料で聞いたり、書き順の動画、知識の解説などを見たりすることもできる。

インターネットの普及を受け、最新版の「新華字典」は初めてアプリと紙媒体の同時発行を実現した。「新華字典」にあなたはどんな思い出があるだろうか。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年8月12日 

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